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自身が演じたキャラクターについて、そろって「共感した」と語るスティーヴン・ユァンとハン・イェリ。スティーヴンは第93回アカデミー賞でアジア系アメリカ人として初めて主演男優賞にノミネートされている。
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自身の夢のために、家族を強引なまでに引っ張っていこうとする夫・ジェイコブについてスティーヴンは、「子どもを育てないといけないし、将来に対する不安も感じる。自分が築いた家族に対して何ができるんだろうという疑問も。男性は、恐れてはいけないとか、恐れていることを見せてはいけないというプレッシャーを感じることがよくある。だから内側に抱え込んでしまって、一方的に決断をしてしまったりする」とコメント。
“強くあらねばならない”という価値観に縛られ、気安く弱音を吐けない夫としての、そしてジェイコブと同じく2人の子どもを持つ父親としての葛藤を赤裸々に語っている。
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一方、ハン・イェリは初めて脚本を読んだときに「誰もが一度は経験したことのある、人生のエピソードがふんだんに盛り込まれている」ところに注目。自身が演じた妻・モニカを「何事も不器用で、とても寂しがり屋」と表現するも、「仕事を始めて、少しずつ社会的に力を持つような女性に変わっていきます。それに母親ですから、家族を守らなければいけないという使命感も持っている女性です」と、家族のためにたくましく成長していくモニカの強さに触れる。
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また、ハリウッドでアジア系アメリカ人の俳優として活動しているスティーヴンは、その経験がジェイコブというキャラクターを理解するのに役立ったよう。移民に限らず、「誰しもが“文化と文化の間にある独特な溝”にいる可能性がある」ことを指摘。「この映画を観て、人と自分が同じだってことを感じてほしい。他の人とのつながりを感じてほしいんだ」と胸の内を明かした。
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そして作品のテーマを聞かれたハン・イェリは、少しはにかんだ表情を見せながら、「『ミナリ』は愛の映画です。テーマは愛です」と指でハートを作りながら断言。2人のそれぞれの魅力が満載のインタビュー映像となっている。
『ミナリ』は全国にて公開中。