謎めいた絶海の孤島にやって来た“2人の灯台守”たち。外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく、人間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いた本作。北米ではA24の配給で公開され、8スクリーンでスタートしたミニシアター系の映画としては異例の興行収入1,000万ドル以上の大ヒットを記録した。
長らく日本での公開も待たれていた本作の監督を務めるのは、アニャ・テイラー=ジョイを主演に迎えた長編デビュー作『ウィッチ』がサンダンス映画祭で圧倒的高評価を受け、一躍注目されたハリウッド屈指の才能、ロバート・エガース。
そして、少しずつ狂気の世界に足を踏み入れていく2人の灯台守を演じるのは、“新バットマン”にも決定、大ヒットしたクリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』で人気となったロバート・パティンソン。

そして、『永遠の門 ゴッホの見た未来』でアカデミー賞にノミネートされた、言わずとしれた世界の名優ウィレム・デフォー。実力と人気を兼ね備えた2大スターがW主演を務めている。
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1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件がベースになっており、劇中、ほぼ全編に渡ってロバートとウィレムの2人しか登場しない。“絶海の孤島”という極度の緊張感が強いられる空間の中で、彼らが繰り広げる壮絶な演技合戦はまさに圧巻のひと言で、数多くの映画賞で大絶賛を浴び、演技賞も獲得した。
また、より人間の感情を際立たせることのできるモノクロームの映像や、かつてサイレント映画の時代に隆盛を誇っていたスタンダードサイズのスクリーンにこだわったことで、“シネマティックな映像美”も実現、そのこだわりと美しさによってアカデミー賞撮影賞にノミネート。緊迫感を増大させるこだわり抜いた音響も評判を呼び、カンヌ国際映画祭監督週間でのプレミア上映は大喝采で迎え入れられた。
今回発表されたポスタービジュアルは、舞台となる絶海の孤島を背景に2人の顔が切り取られたもの。その中心には、彼らが狂気の世界へ足を踏み入れるきっかけとなる重要なキーワードとなる“灯台”が配置、モノクロームの色調がより不穏な空気を醸し出している。

特報映像でも、暗闇に煌々と灯る灯台と耳障りなサイレンの音、そして、絶海の孤島にやってきた2人の男を順々に映し出し、この後のミステリアスな運命を否応なしに予感させるものとなっている。
ギレルモ・デル・トロ監督は、「H・P・ラヴクラフトやサミュエル・ベケットのような、漠然とした密度と実存主義を感じる。ダークな快感、エネルギー、モノクロに満ちた、辺獄での2人の魅惑的な俳優による演劇」とコメント。
『ミッドサマー』アリ・アスター監督は「並外れた映画。非常に美しく、ユニークで、そして本当に面白い」と絶賛のコメントを寄せている。
『ライトハウス』は7月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。