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ジェシー・アイゼンバーグ主演の本作は、不動産屋に紹介された住宅地から出られなくなったうえに、誰の子か分からない赤ん坊を育てることになってしまうカップルの、精神が崩壊していく様を描いていく。また、Filmarks発表の3月公開の映画期待度ランキングでは第1位を獲得と、熱い視線が注がれている。
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そして今回、カップルが迷い込む住宅街ヨンダーの独特の世界観を表現したビジュアルを手掛けたのは、『ミッドサマー』の日本限定アートポスターをはじめ、数々の映画ポスターや書籍の装丁などを手掛けるグラフィックデザイナー&アートディレクターの大島依提亜。“日常”と“不思議”を併せ持つイラストが特徴のイラストレーターの嶽まいこを迎え、4種類のビジュアルを制作。
嶽さんのイラストを使ったビジュアルは、ヨンダーの昼と夜を表現しており、昼は屋根に「HELP」と書かれた家の前で呆然とするカップルの姿が。夜は、明かりがついた一軒の家でカップルがダンスをし、その様子を少年が見つめている姿が描かれている。
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一方、大島さんがデザインしたビジュアル2種のうちひとつは、空に浮かぶ家から住人が飛び出しており、よく見ると全ての面が家の正面であり、入り口があるのに出口が見つけられない、ヨンダーの世界にも通じるデザインとなっている。
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もうひとつは、“9番の家”が並び、主人公たちの姿も描かれたビジュアル。トムが掘る穴、不動産屋の車もあり、ここで起こる様々なエピソードを物語っている。
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■コメント
・大島依提亜
究極のSTAY HOME映画。ただし強制。
映画(館)でよかったと思うはず。
・嶽まいこ
絵に描いたような、可愛くも不気味なミントグリーンの家に、いかにも雲らしい雲の浮かぶ空。
どこまでも人工的な風景に、違和感を感じた時にはもう遅い。
かつての理想のすべてが、もう禍々しいものにしか見えない。
『ビバリウム』は3月12日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。