「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」その16文字から始まった、沼のような5年間。明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った<彼女>に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江ノ島。ふたりのために買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり…。世界が<彼女>で満たされる一方で、社会人になった<僕>は、""こんなハズじゃなかった人生""に打ちのめされていく――。
本作は、各界の著名人や書店員から推薦の声が集まり、デビュー作にしてAmazon日本文芸ランキング1位(2020年5月18日調べ)、Apple Books新人賞を受賞したカツセマサヒコの同名青春恋愛小説の映画化。東京に生きる若者が突然出会った人生最大の恋と、何者にもなれないまま大人になっていくことへの葛藤を描き、そのエモさに多くの共感の声があがった話題作。
ダンスロックバンド「DISH//」のリーダーで、『君の膵臓をたべたい』『さくら』「THE GOOD WIFE/グッドワイフ」などに参加、『とんび』では主人公の息子役で出演することも決定している北村さんが演じるのは、主人公の<僕>。
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北村さんは「映画に登場する、街や音楽が偶然にも僕の''本物の青春''と重なっていて、もうニ度と帰ってこない人生のマジックアワーをまた味わえたような、切なくてじんわりあったかくて、笑ってるのか泣いてるのかよくわからないあの頃を、皆さんも思い出せるかもしれません。お楽しみに」とコメントしている。
なお、実写版「ホリミヤ」の松本花奈が監督、「全裸監督2」などで知られ、過去にも松本監督とタッグを組んだことのある小寺和久が脚本を務める。
『明け方の若者たち』は2022年全国にて公開予定。