18世紀のロシア宮廷を舞台に、実在する皇帝ピョートルの元に嫁いだエカチェリーナの物語を“時折、実話”として描く歴史フィクションストーリーとなる本作。
マクナマラはオーストラリア出身の脚本家・戯曲家で、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、一躍名を挙げた。だが、もともとマクナマラはとりわけ歴史に興味があるというわけではなかったらしい。
歴史戯曲にフィクションと現代的なテイストをプラス
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米エンタメサイト「deadline.com」に語ったところによれば、「僕はシドニー・シアター・カンパニーで現代劇を書いていました。その頃、カンパニーのトップのロビン・ネヴィンが『私のために何か書いて頂戴』と言ってきたんです。ちょうど僕は現代劇に飽きていた頃だったから、何か他の題材はないかと思ったわけです」と、本来は現代劇を得意とする彼は、歴史物に手を伸ばしたのはほんの箸休めの気分からだったという。
「最初は1950年代を舞台にしようと思いました、当時の政治が好きだったから。同じ頃、エカチェリーナの話が目に止まったんです。彼女の歴史的な功績とくだらない噂話との対比がおもしろかった。そこで考えたんです、これはすごく今っぽい話じゃないかって。立派な誰かの人生をくだらない噂話でおとしめるのって、現代にありがちなことじゃないですか」とマクナマラ。
ロシア帝国を築き上げ、ロシア文化発展に貢献したエカチェリーナという、ドラマにうってつけの人物を発見したまでは良かったが、そこから先は勉強だった。「どんな文体で書こうか? (ロシア人の)エカチェリーナを何語で描くのか? そうこうしているうちに気付いたんです。これを歴史物として描くことは僕には上手くできないと。だから僕の強みを生かせるように書いてみることにしました。それが始まりです」。
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もともと興味のなかった歴史物。そこでマクナマラが思いついたのが、歴史を現代的なテイストで描くこと、そして史実に固執することなくフィクションを散りばめることだった。
そうしてロビン・ネヴィンから頼まれた戯曲「The Great」(「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」原題)が完成したのは2008年。マクナマラが『女王陛下のお気に入り』を手掛ける、ずっと前のことだ。戯曲が公演された後、手ごたえを掴んだのであろうマクナマラは、「The Great」の映画化を考え、これが最終的にTVシリーズへと発展していく。
TVシリーズは「皆を引き付けて離さない世界を作り上げる」ことが大切
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「戯曲自体は60分の舞台になりました。それを映画用に90分に膨らませました。TVシリーズになり、シーズン1は10時間くらい、シーズン2ではさらに10時間。問題は『The Great』の世界をどこまで広げられるか。これは僕の他の脚本家、プロデューサーにとっても同じ挑戦だったと思います。TVシリーズにとって、その世界を構築することが一番大切ですからね」とマクナマラは語る。
「魅力的なキャラクターを生み出して、視聴者を引き付けておかないといけない。さらには11人の主要なキャラクターにそれぞれ素晴らしいシーンを与えて、彼らのことも引き付けておかなきゃならない。そうでなきゃ、彼らは自分のベストを見せてくれませんからね。だから本当に仕事はたくさんありました、皆を引き付けて離さない世界を作り上げる仕事がね」。
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このマクナマラの作戦はピタリとはまり、その脚本は素晴らしいスター俳優を呼び込んだ。エル・ファニングとニコラス・ホルトだ。「最初に二人のシーンを見たのは朝食を食べるシーンでした。テーブルに並んだ朝食を前にした二人だけのシーン。興奮しましたね、『ケミストリーがいい。二人のテンポが合っている。最高じゃないか』ってね」。
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いかに個々の俳優が素晴らしくても、キャラクターとしての相性がいかなるものかはフタを開けてみないと分からない。この朝食のシーンで、マクナマラは作品の成功を確信したという。良き脚本は視聴者を引きつけ、俳優を引きつけ、よって優れた演技を引き出す。その格好の例が本作といえるだろう。
「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」は2月15日(月)22時~スーパー!ドラマTVにて独占日本初放送。
【2か国語版】毎週月曜日22時ほか 【字幕版】毎週月曜日24時ほか
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「戯曲自体は60分の舞台になりました。それを映画用に90分に膨らませました。TVシリーズになり、シーズン1は10時間くらい、シーズン2ではさらに10時間。問題は『The Great』の世界をどこまで広げられるか。これは僕の他の脚本家、プロデューサーにとっても同じ挑戦だったと思います。TVシリーズにとって、その世界を構築することが一番大切ですからね」とマクナマラは語る。
「魅力的なキャラクターを生み出して、視聴者を引き付けておかないといけない。さらには11人の主要なキャラクターにそれぞれ素晴らしいシーンを与えて、彼らのことも引き付けておかなきゃならない。そうでなきゃ、彼らは自分のベストを見せてくれませんからね。だから本当に仕事はたくさんありました、皆を引き付けて離さない世界を作り上げる仕事がね」。
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このマクナマラの作戦はピタリとはまり、その脚本は素晴らしいスター俳優を呼び込んだ。エル・ファニングとニコラス・ホルトだ。「最初に二人のシーンを見たのは朝食を食べるシーンでした。テーブルに並んだ朝食を前にした二人だけのシーン。興奮しましたね、『ケミストリーがいい。二人のテンポが合っている。最高じゃないか』ってね」。
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いかに個々の俳優が素晴らしくても、キャラクターとしての相性がいかなるものかはフタを開けてみないと分からない。この朝食のシーンで、マクナマラは作品の成功を確信したという。良き脚本は視聴者を引きつけ、俳優を引きつけ、よって優れた演技を引き出す。その格好の例が本作といえるだろう。
「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」は2月15日(月)22時~スーパー!ドラマTVにて独占日本初放送。
【2か国語版】毎週月曜日22時ほか 【字幕版】毎週月曜日24時ほか