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ある事情を抱え、夫のもとから無一文でニューヨークに逃げてきた若い母親クララと2人の息子。クララが毅然と立ち上がるのを助けようとする兄のアンソニーを演じるジャック・フルトンと、人を赦すことで自分も救われることを伝える、映画の大事な役どころである幼いジュードを演じるフィンレイ・ヴォイタク・ヒソン。
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母クララ役を演じるゾーイも、「息子役を演じたフィンレイとジャックは、素晴らしかった」と絶賛を惜しまない。「子供との共演はとても課題が多い。彼らを守ってあげなければと、すごく責任を感じたし、つらい内容だから、撮影中守られてると感じてほしかった」とゾーイ。
「特に下の子を演じたフィンレイは、まだ8歳だったから。しかも彼は、映画は初出演だったので、私は“これはお芝居だからね”と、安心させるために声をかけ続けた。でも、彼らにはすばらしいご両親がいて、その点では安心だった」と、声かけをしながら子役に寄り添っていたという。
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弟役のフィンレイは、8歳で受けた本作のオーディションが人生初めてのオーディションだったにもかかわらず、シェルフィグ監督に大抜擢された。それをきっかけに、昨年から今年にかけて準主役級の出演が4作立て続き、『E.T.』で子役から一躍スターダムを駆け上ったヘンリー・トーマスの息子役や、女優ロビン・ライトの初監督作で彼女の息子役に抜擢されるなど、今後の活躍が期待されている。
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兄役のジャックは、2012年に短編映画でデビュー後、ヴィム・ヴェンダース監督作『誰のせいでもない』でシャルロット・ゲンズブール、ジェームズ・フランコと共演。ニコラス・ケイジ主演『ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄』などのほか、映画とテレビシリーズで活躍中。見る者を惹きつける高い演技力で、今後が楽しみな若手俳優の1人となっている。
『ニューヨーク 親切なロシア料理店』は12月11日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。