本作は、女優の道を生き抜き、「大阪のお母さん」と呼ばれるようにまでなった、ひとりの女性の物語。大阪の南河内の貧しい家に生まれた少女が、奉公に出ていた道頓堀で芝居のすばらしさに魅了され、女優の道を目指していく。
◆魅力的・個性的なキャストの共演!
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道頓堀に奉公に出された千代を一人前のお茶子へと育て上げるのが、篠原涼子演じる芝居茶屋「岡安」の女将・岡田シズ。この日、初めてオープンセットに入ったという篠原さんは、薄紫色の着物で登場。精巧なオープンセットを見回すと「素敵!すごいセット!」と手を叩き、スタッフの仕事ぶりを称えた。
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篠原さんと杉咲さんが笑顔で言葉を交わす姿は微笑ましく、撮影現場は一層華やかな雰囲気に。本番では威厳と気品を兼ね備えた女将に変身した篠原さん。杉咲さん演じる千代に対して、厳しくも温かみのある佇まいで接していた。
また、千代の父親・竹井テルヲを演じるのはトータス松本。2人の共演シーンでは、杉咲さん、松本さん共に表情は真剣そのもの。程よい緊張感の中、無事にシーンの撮影が終了すると、2人は達成感のある笑顔に。
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広報用の2ショットを撮影する際にも松本さんが笑顔で「あ!陽ぃ出てきた!」と声をあげると、杉咲さんが応えるように笑顔で「めっちゃ眩しい!」とひと言。そんな何気ないやり取りの端々から、本当の父娘のような和やかな空気が感じ取られた。
そして、千代ののちの伴侶となる天海一平役を演じるのは成田凌。幼少期から、父・天海天海(あまみてんかい)の劇団で役者として舞台に立ち、芝居茶屋「岡安」にも出入りする一平は、お茶子として働く千代とも顔なじみ。
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千代の成長と共に描かれることとなる一平との関係も見どころとなる。これまでドラマや映画、CMで何度も共演してきた杉咲さんと成田さん。撮影の合間も笑顔で冗談を言い合う2人は、劇中でも抜群のコンビネーションが期待できそう。
◆杉咲花「素敵な共演者の皆様との時間を、これからも大切に」
「篠原さんのチャーミングなお人柄が、厳しくも愛のあるシズさんの中にそっと潜んでいるからこその温かさ、だめだめなお父ちゃんだけれど、それでも千代が手を差し伸べてしまう理由を現場に立って強く実感したのはトータスさんが演じられているからこそだと感じています。
そして一平とのシーンの時だけに感じられる安心感は、きっとこれまでに成田さんと数々の作品でご一緒させて頂いた今までの時間を含めて、お互いに培ってきたものが役ともリンクしているのではないかなと感じていて、出会うべくしてお互いにこの役と出会えたのではないか、と私は勝手に思ってしまっています。素敵な共演者の皆様との時間を、これからも大切に過ごしていきたいと思います」。
◆篠原涼子も「すごい」当時の道頓堀の町並みを緻密に表現
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日本家屋と西洋建築が混在する大正時代の道頓堀のオープンセットを手掛けたのは美術空間デザイナーの荒川淳彦と、連続テレビ小説「スカーレット」でも美術デザインを担当したNHK大阪の掛幸善によるタッグ。
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荒川さんは「あすなろ白書」や「ロングバ ケーション」から近年は「過保護のカホコ」「やすらぎの刻~道」などの民放の人気テレビドラマに加えて、舞台や映画のセットも手掛ける美術空間デザイナーとして活躍。現在は大阪芸術大学大学院で教授も担当している。
この2人が、大正時代に道頓堀に実在した劇場をモチーフに、本編に登場する鶴亀座やえびす座といった芝居小屋をデザイン。さらに全長およそ80mにわたる道頓堀の通りに連なるカフェーや中国料理店、ウナギ屋、寿司屋、パン屋といった飲食店や、芝居茶屋、テーラー、写真館、時計店、雑貨を扱う店舗もデザイン。
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これらのセットは、大正時代の道頓堀を撮影した写真や残されていた地図、当時発行されていた雑誌の挿絵などの資料をもとに作成。また荒川さん曰く「地面から立ち上がっているように建物を見せたい」というこだわりを実現するため、セットとして組まれた建物のそばには実際に側溝も掘られたことで、オープンセットに絶妙なリアリティーが与えられた。
連続テレビ小説「おちょやん」は11月30日(月)8時~NHK総合ほかにてスタート。
「篠原さんのチャーミングなお人柄が、厳しくも愛のあるシズさんの中にそっと潜んでいるからこその温かさ、だめだめなお父ちゃんだけれど、それでも千代が手を差し伸べてしまう理由を現場に立って強く実感したのはトータスさんが演じられているからこそだと感じています。
そして一平とのシーンの時だけに感じられる安心感は、きっとこれまでに成田さんと数々の作品でご一緒させて頂いた今までの時間を含めて、お互いに培ってきたものが役ともリンクしているのではないかなと感じていて、出会うべくしてお互いにこの役と出会えたのではないか、と私は勝手に思ってしまっています。素敵な共演者の皆様との時間を、これからも大切に過ごしていきたいと思います」。