本作の主演を務めたのは、韓国映画界を代表する名優ハ・ジョンウ。『チェイサー』では凶悪な連続殺人犯、『哀しき獣』では罠に嵌められ追われる身となった男、『1987、ある闘いの真実』では正義を求める検事、『神と共に』シリーズでは訳ありの冥界の使者、様々な役を演じきってきた彼が本作で演じたのは、忽然と姿を消した娘を捜して空前の怪異に立ち向かう父親。
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監督を務めたキム・グァンビンは、「これまでのハ・ジョンウとは、まったく異なる演技を披露している」と彼の演技に太鼓判を押している。
さらに、ハ・ジョンウと息のあったバディを組み、真相を解き明かそうと奔走する謎の男を演じるのは『殺人者の記憶法』や『感染家族』などのキム・ナムギル。ハ・ジョンウが出演を決めたと聞き、出演を即決したという彼は「シナリオの面白さと、これが映像化される過程に興味があった」と本作のシナリオを絶賛。本作で待望の初共演を果たす。
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本作でハ・ジョンウが演じるのは、事故により妻を失ったサンウォン。彼は一人娘のイナ(ホ・ユル)と新居へと引っ越したものの、事故のトラウマに苦しんでいた。サンウォンは深い溝ができてしまった娘イナとの関係を修復しようとするが、イナの心は閉ざされたまま。やがて、イナが新しい友達ができたと笑顔を見せるようになり、クローゼットから聞こえる奇妙な声や毎晩のように見る悪夢にサンウォンが悩まされるようになったある日、イナが忽然と姿を消した――。
その後、サンウォンはイナの行方を捜しまわるが、手がかりは何も見つからない。憔悴しきったサンウォンの前に、イナの行方を知るという謎の男ギョンフン(キム・ナムギル)が現れる。ギョンフンはクローゼットに全ての秘密が隠されていると言う。サンウォンとギョンフンはイナを救い出すため、クローゼットの扉を開けるのだが…。
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果たして、娘の行方は? 2人を待ち受けるクローゼットの秘密とは? 豪華キャスト共演で贈るミステリー・エンターテインメントに期待が高まる。
『クローゼット』は12月、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。