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チャン・イーモウ監督『秋菊の物語』(92)でヴェネチア国際映画祭・女優賞を受賞、チェン・カイコー監督のもとで出演した『さらば、わが愛 覇王別姫』(93)がカンヌ国際映画祭でパルム・ドールに輝き、その後はハリウッドにも進出するなどアジアを代表する国際派スターとなったコン・リー。
彼女が演じる謎の魔女シェンニャンはアニメーション版には登場していない、本作オリジナルの登場人物。超人的な身体能力を持つだけでなく、他人の人格を乗っ取り、時には鳥に姿を変えることも。その魔力ゆえに人々から疎んじられ、国を追われてしまった彼女は、ありのままに受け入れられる場所を求めてさまよっていたときに皇帝の殺害を目論むボーリー・カーンに出会う。彼に手を貸すことで自分の居場所を取り戻そうとする中、ムーランと出会い、自分と同じような葛藤を抱えていることを知るーー。
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このミステリアスなキャラクターが誕生した背景について、監督のニキ・カーロは「ムーランと並行する物語を持つ、ムーランと同じくらい強い女性キャラクターを提供するための選択でした。色々な意味で、ムーランはもっとも新しいバージョンで描かれた強い女性の様相」と語る。
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当初から製作陣営は“自分らしさ”や“自分の居場所を見つけること”といった、本作のテーマにより深みを与えたいと考えており、そこで生み出されたのがシェンニャン。自分と同じように、“居場所”を失ったムーランに共感を覚えるシェンニャンは、物語の鍵を握る重要なキャラクターであり、そのパワフルなキャラクターに生命を吹き込むためにコン・リーが起用されたという。
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コン・リー本人は「ムーランの原作にシェンニャンというキャラクターは存在しない。これは私たちが創り上げたキャラクターだから、自由に演じる余地がありました。それは私にとってチャレンジでもありました」と振り返っている。
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