短編映画『異物』(洋題:Extraneous Matter)は、先日、米国で最も歴史のある映画祭の1つ「51th Nashville Film Festival(ナッシュビル映画祭)」と、アカデミー賞公認映画祭の「24th LA Shorts International Film Festival(ロサンゼルス国際短編映画祭)」に入選。その後、続いて「Oregon State International Film Fest 2020」、「International Shorts Film Festival」、「Varese International Film Festival」の映画祭でも入選が決定した。
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『異物』STORY
カオルは日々の生活に言い知れぬ閉塞感を感じていた。彼氏のシュンスケはご飯を食べるためだけに家にやってきては「美味しい」とも言わず帰っていく。出会い系アプリのアルバイトも、そこで働いている奴らも下らないことしか喋らず大嫌いだ。そんなある日、“とあるもの”がカオルの家にやってくる…。
新感覚のエロティック不条理コメディ
これまで、若者たちの葛藤や心の叫びなどをテーマに、独特な感性でオリジナリティ溢れる映画を作ってきた宇賀那監督が、テイストを一変。閉塞感漂う和室にやってくる異物を中心に、人間の本質に語りかけるような要素を盛り込んだ、新感覚のエロティック不条理コメディ。
主人公・カオル役を演じるのは、ワークショップから抜擢され、本作が映画初主演となる小出薫。そして、カオルの彼氏・シュンスケ役を『ミッドナイトスワン』(内田英治監督)や『恋するけだもの』(白石晃士監督)などの公開作品が控えており、作品によって様々な表情を見せる注目俳優の田中俊介が演じている。
そして今回製作が決まった『適応』は、『異物』の“あるもの”を受け継いだシュールな会話劇。グラビアなどで活躍し、2020年4月からはYouTubeも開始、本作が映画初出演となる石田桃香。さらに映画『ミッドナイトスワン』『滑走路』『プリテンダーズ』『ジャパニーズスタイル』と出演作が待機し、『サラバ静寂』に続き宇賀那監督と再タッグとなる吉村界人、そして『魔法少年☆ワイルドバージン』に続く宇賀那作品となり、ドラマ「時効警察はじめました」「きみが心に棲みついた」などに出演してきた田中真琴が出演。
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『適応』STORY
トモミはいつもと変わらない下らない日常にイライラしながらバーでのバイトをしていた。そんな中、コウダイは急いでバーへ向かっていた。昔の彼女であるミナに、家に帰ったらいた“あるもの”を見せるためである…。
キャスト・監督からコメント到着
石田桃香(トモミ役)
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今回がはじめての映画出演でとても緊張しましたが、私の演じたトモミの味気なく退屈な日々に刺激を求めるところに共感でき、演じながらどこか自分にも重なっているような気持ちにもなりました。
この感情はきっと誰もが1度は感じた事があると思うし、今この時も世界のどこかで、この作品のような事が起こっているかもしれない、そんな刺激を見逃しているかもしれないと、私自身もワクワクしたそんな作品です。皆さん是非ご覧下さい!!
吉村界人(コウダイ役)
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脚本を読ませて頂いた時に、
特殊な内容を演じてどう伝わるかを模索しておりました。
前作の『異物』を観て、宇賀那監督の脳内が気になってしまったのと非日常的な作品にあるシュールな表現みたいなものが昔から好きなのでトライしてみようと決めました。
今作は風変わりなテーマですが、
真剣だから笑えるシュールなエンターテインメント作品になっていると思います。
無秩序な会話劇が楽しみです。
田中真琴(ミナ役)
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今回の作品で二度目の宇賀那監督の作品に出させて頂いたのですが、台本を頂いた時、今回も宇賀那監督の感性が詰まってて、実際どういう風に撮影するのか予想がつかな過ぎて、撮影当日がとても楽しみでした。2回目の共演の吉村界人さんには慣れていないタバコの吸い方も客観的に見てもらったりして、楽しい現場でした。ミナとコウダイの絶妙な空気感の中にいる変な生き物の違和感を皆様にも楽しんでもらえたらなと思います。
宇賀那健一監督
不条理コメディである『異物』を撮影してから数カ月。変わってしまった現実の世界を目の当たりにして、どうしても続編が作りたいと思いました。いつものスタッフ、吉村界人くん、田中真琴さん、始発待ちアンダーグラウンドら馴染みのキャストとの撮影は、うんざりするような世の中で僕にとって何よりもホッとするものであったと同時に、石田桃香さん、樹智子さんというフレッシュな方々との仕事はとても刺激的でもありました。コーヒーとタバコとブルースとあいつ。お楽しみに!