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今作が映画監督デビューとなったオリヴィア・ワイルドは、20歳でスクリーンデビューをした後、大ヒットドラマシリーズ「The O.C.」に出演し注目を集めた。その後、『トロン:レガシー』では黒髪おかっぱが印象的だったエキゾチックなヒロイン役に、『her/世界でひとつの彼女』でホアキン・フェニックス演じる主人公が一夜だけデートする女性や、『リチャード・ジュエル』の報道記者など、様々な作品に出演してきた実力派女優。
また、バラク・オバマの大統領選では若手俳優による支援団体に参加したり、ハイチの復興支援、フェミニスト活動など、多才な能力を多方面で発揮している。
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そんな彼女が初監督作品に選んだのは、ラブストーリーや社会派ドラマでもなく、笑いあり涙ありの青春コメディだった。2019年SXSW映画祭で、プレミア上映された本作は、批評家、観客から絶賛され、ハリウッド映画賞ブレイクスルー監督賞など数々の賞を受賞。大人にはなりきれていない、でももう子どもでもない、多感な時期の女子高校生2人が織りなす一夜限りの大冒険の物語に多くの人が心動かされた。
この度解禁されたインタビュー映像でオリヴィアは、「女性の友情を描いた映画を見たかった。女性が男性を追いかけたり外見を変えたりしない映画を」と作品に込められた意図を明かす。「思春期の友情というのは人生で最も親密な関係」と断言するオリヴィアは続けて、「大人になってから当時のことを振り返ると、その友情の影響が今の自分の人格や人間関係にあることに気づく。つまり本作は人生の重要な時期を描いてる。大人には高校生の悩みなんてかわいく思えるけど、彼らにとっては戦争」と語る。
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また、ガールズ映画を作ろうという考えはなかったと話すオリヴィアは、アクション映画や戦争映画のようなイメージで、バディ物の警察映画のようにお互いを支え合う2人を描きたかったと明かす。勉強ばかりしてきた主人公のモリーとエイミーが卒業前夜に誰よりも遊んで弾けてやろうと、はちゃめちゃに奮闘し、何があろうとお互いを褒め合い慰め合う2人は、まさに後世に残るバディ。
オリヴィア監督は待機作にアトランタ五輪女子体操選手の実話の映画化『Perfect』(原題)、フローレンス・ピュー主演、シャイア・ラブーフ、クリス・パインら豪華キャストを迎えたサイコ・スリラー『Don't Worry, Darling 』(原題)などが控えており、すでにハリウッドで注目される監督の1人となっている。
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は8月21日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。