本作は、メイクを通して浮き彫りになる“社会”や“自意識”と戦う女性たちの悲喜こもごもを描いた物語。毎話、様々な女性のメイクにまつわるエピソードが繰り広げられる。
自分のメイク道を極め続けるうちにあだ名が「マリー・アントワネット」になった女性、職場の男性陣からの「見た目へのアドバイス」にうんざりしている女性、仕事で多忙な日々を送る中で自分を奮い立たせるためにコスメに大金を投じる女性など、人それぞれの「メイクをする理由」を描くことで現代をたくましく生きる女性たちの(ときに男性も)様々な姿を映し出していく。

原作は、シバタヒカリ作の同名コミック(祥伝社)。「浪費図鑑―悪友たちのないしょ話―」で知られるオタク女性4人組「劇団雌猫」による同名エッセイ集(柏書房)を原案に「FEEL YOUNG」にて連載され、多くの読者に支持されている話題作。「自分がどうありたいか」 と向き合う、共感必至のオムニバス・ストーリーだ。

主人公であるコスメショップのビューティーアドバイザー(BA)・熊谷すみれを演じるのは、大人気の美容家・神崎恵。「MAQUIA」「美的」「VoCE」など美容誌を中心に毎月多くの媒体に登場し、イベントやメイク講座、コスメブランドの商品開発、プロデュ ースなど幅広く活動。さらにプライベートでは3人の子どもを育てるママでもある。かつては女優としてドラマや映画・グラビアなどで活動していた神崎さんが “美のカリスマ”として知られる美容家となったいま、地上波ドラマ初主演を果たす。
神崎さんは、台本の中に「『美容』においてわたしが大切にし、伝えたいと思っていることが多く並んでいてうなずくことが多くありました」と言い、主人公のすみれに「自分ではないけれど、自分のような、不思議な感覚」とコメント。「たった1本の口紅がくれる自由、たったひとつのファンデーションがくれる自信。限りなく、可能性しかないメイクという力を楽しんでいただけたら嬉しい」と語る。
また、新人BA・近藤芽生を演じるのは、ドラマ「チア☆ダン」「ゆるキャン△」や、今泉力哉監督の「his~恋するつもりな んてなかった~」、映画『パンとバスと 2 度目のハツコイ」『mellow』など、話題作への出演が続く注目の実力派若手女優・志田彩良。
「職業に就いている役を演じるのは今回が初めてなので、とても新鮮な気持ち」という志田さんは、「お気に入りの雑誌を読んでいる感覚に近く、わくわくしながら(台本の)ページをめくっていた」と明かし、「毎話メイクによって生まれ変わっていく女性たちが本当にキラキラしていて、見ている私まで自信をもらってしまって、このキラキラな一員になれるんだ!と撮影が楽しみで仕方なかった」と振り返っている。
その先輩BA・山本織香を演じるのは「NMB48」のメンバーで、美容系Youtuberとしての顔も持つ吉田朱里。自ら企画・撮影・編集しているというメイク術やコスメレビュー動画は若い世代に大人気で、YouTubeチャンネル登録者数は80万人超え。近年は化粧品ブランドやアパレルのプロデュースなどマルチな才能を発揮している。
吉田さんは、ドラマのオファーに「なんのドッキリかと思いました」と言いながら「自分に似ているところや、共通点が多くてなるほど! やりたい!」となったとコメント、「ちゃきちゃきした、関西弁で美容大好きでYouTuber。 え?私やん!」と演じる役柄を語っている。
脚本には、ドラマだけでなく映画やアニメなど幅広いジャンルで活躍する坪田文を起用。シリーズ構成を担当したアニメ「HUG っと!プリキュア」では仕事や子育てといったテーマを設定し、ジェンダーやLGBTQに踏み込んだと話題となった。
監督は現在公開中の映画『君が世界のはじまり』や『おいしい家族』などで知られる新進気鋭のふくだももこ監督をはじめとし、山中瑶子、岸本鮎佳など若き女性の才能が集結している。
原作のシバタさんは「漫画家をやる中での遠い夢の1つとしてあった『メディアミックスされたい』という事がこんなに 早く叶うとは!とても嬉しいです!ドラマならではの要素も沢山あるので楽しみにして頂けたらと思います」とコメント。

「劇団雌猫」からは、書籍『だから私はメイクする』での序文 「『自分がどうありたいか』を知るために、私たちは今日もおしゃれして、“社会”という名の戦場 へ向かう」に触れ、 「自分のために、社会のために、何かを探して......。女たちが『メイクする理由(しない理由も!)」 が、ドラマを通じてさらに多くの方に伝わるのが楽しみです。私たち4人も、毎週わいわい視聴したいと思います」とのコメントが到着している。
ドラマパラビ「だから私はメイクする」は10月7日より毎週水曜0時58分~テレビ東京にて放送。「Paravi」で10月2日(金)21時より毎話独占先行配信。