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本作は、山崎さんが前作で描きたくても実現できなかった、原作の中でも名作として知られる「おばあちゃんのおもいで」をベースに、新たなオリジナル要素を加えて再構築。さらに、のび太としずかちゃんの結婚をめぐるラブストーリーが描かれた前作のその先に続く物語となっている。
そして前作に引き続き、妻夫木さんが大人になったのび太“大人のび太”を続投。さらに、本作の物語の行方をにぎるのび太のおばあちゃんは、宮本さんが演じることが決定。
妻夫木さんは「のび太くんの根底には深い優しさがあります。それはまさしくおばあちゃんから頂いた優しさなんじゃないかと思っています。今回はそのおばあちゃんとの有名なエピソードが登場します。『おばあちゃんの思い出』はドラえもんの中でも最も好きなお話です。未来から来たのび太を疑わずに、深い優しさで受け止めたくれたおばあちゃんに涙したのをよく憶えています」と明かし、「そのエピソードを交えつつ、今回のスタンドバイミードラえもん2も涙なしには観られません。おばあちゃんののび太を信じる無償の愛に、そして、のび太の諦めない心と思いやりの心に涙しました。その希望に満ち溢れた涙を体感しに是非、劇場にお越し下さい」とコメントしている。
また、高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』以来、今回7年ぶり2回目のアニメ映画への挑戦となる宮本さんは「あの“のび太”のおばあちゃん役なんて、とても楽しそう!と、ワクワクしました。それに昔、伊丹組の映画『大病人』の現場で、山崎さんが走り回っている姿をよく拝見していたんです。そのあと素晴らしい映画監督になられて、いつかお会い出来るのを楽しみにしていたので、今回お話しを頂いたときは嬉しかったですね」と今回の参加を喜び、「『おばあちゃんは、ここで待ってるから』という台詞があるのですが、私が一番好きな台詞です」と語っている。
そんな2人の出演発表について八木監督は「実は、プレスコ収録をしたのがお二人とも1年ほど前の2019年4月下旬でしたので、本当に『ようやく』です」と明かす。そして「収録前に妻夫木さんから、『少しゆっくりめにしゃべって、のんびりとした雰囲気を出したい』と提案があり、情けなくも愛嬌のある、どこか健気な『大人のび太』になりました。今回の大人のび太は、セリフの量が前作の10倍以上あり、ご本人的にも相当プレッシャーだったのではないかと思いますが、終わった時に『いやぁ、とても楽しかった』と言って下さったのが印象深かったです」と語り、「宮本さんは収録時に、朗らかで深い暖かさを、そして後数年したら亡くなってしまう儚さまでも声に籠めてくれました。本当に見事な『おばあちゃん』でした」と2人の収録をふり返り、完成へ自信をみせた。
山崎さんも「今回、大人のび太は前回に比べるとかなり話の中心をになう重要なキャラクターになります。ですから演じていただく妻夫木さんは、量はもちろん、かなり繊細な演技を大量に要求されて大変だったのではないかと思います。一見フニャフニャしつつ、しずかちゃんの結婚相手としての“そこはかとない魅力”を良い塩梅に出してくれたと思います。これって妻夫木さんにしか出来ない特殊能力だと思います。だってあのダメダメな大人のび太が段々格好良く見えてくるんですよ!」と言い、「お二人にそれぞれの役を引き受けていただいて、今回の『STAND BY ME ドラえもん 2』はぐっと艶を増したと思います。楽しみにしていて下さい」とコメントしている。
そして、待望の予告編も到着。「のびちゃんのお嫁さんをひと目見たくなっちゃった」という、愛するおばあちゃんの願いを叶えるため、ドラえもんとのび太はタイムマシンに乗り込み、しずかちゃんとの結婚式当日へ出発。しかし、結婚式開始間近になっても大人のび太は会場に現れず…。
さらに、可愛らしいデザインのティザーポスターも完成。続編の“2”に蝶ネクタイと鈴、おばあちゃんとの思い出が詰まったクマのぬいぐるみが描かれている。
『STAND BY ME ドラえもん 2』は近日公開予定。