>>『弱虫ペダル』あらすじ&キャストはこちらから
アニメ好きで自転車レース経験などない、永瀬さん演じる坂道と、自転車競技部期待の新人エースで努力型の天才、伊藤健太郎演じる今泉。この2人が出会い、共に“裏門坂”を自転車で走るこのシーン。ママチャリの坂道に対して、初心者相手でも絶対に妥協しない今泉と、お互いの性格が現れる注目のシーンだ。また、坂道はこのレースによって自転車で走る楽しさに気づき、物語が動き出していく。
そんな2人に加え、坂東龍汰演じる鳴子章吉との全く異なるタイプの3人の関係性は、本作を見る上で欠かせないポイント。

坂道は、アニメ好きで友達もいない自転車競技初心者だが、今泉や鳴子との出会いを経て、自転車競技でその才能を開花。千葉から秋葉原までの往復で身についた身体能力、「絶対に諦めない」という信念、仲間を思いやる熱い気持ちを持ち、目の前の壁を次々と乗り越えていく。
そんな坂道と対照的なのが今泉。中学時代から数々の成績を残してきた彼は、自分にも周囲にも妥協を許さず、ストイックに練習を積み重ねてきた努力型の天才で、どこか孤独すら感じさせる。過去にレースで屈辱的な負け方をしたことによって人知れずトラウマを抱えていたが、坂道との出会いによって、改めて仲間の大切さと自転車で走る意味を見出していく。
そして、ムードメーカーとして欠かせないのが、関西出身で“浪速のスピードマン”の異名を持つ鳴子。いつも明るく、ポジティブで誰にでも笑顔で接し、自転車愛も強い。坂道に自転車競技部への入部を勧め、アドバイスも送るなど、仲間思いで面倒見がいいキャラクターだが、初対面の今泉にはライバル心をむき出しな一面も。
坂道を演じるために、永瀬さんはまだ寒い時期のクランクイン前から過酷な自転車練習を開始。急な坂を上る撮影でもスピード落とさず登り切り、「激坂はとにかくキツかった!でも、皆でずっと練習から頑張って、苦しい時もありましたが、それすら今はいい思い出です!」と坂道のような諦めない心とポジティブな気持ちで撮影を乗り越えた。伊藤さんも、原作を飛び越えた実写を作り上げたいと、スケジュールの合間を縫って自転車を猛練習。「体力というよりも気持ちでどれだけ行けるかという状況でした」と語るほどに精神的にも追い込まれていたというが、永瀬さんとの練習では、負けず嫌いな一面を見せるなど、まさに今泉らしい部分も。
坂東さんもまさにムードメーカーとしてキャストやスタッフを全力で盛り上げ、撮影の合間にはメイキングカメラマン並みに共演者の写真を撮影し、常に現場を明るくさせていたという。
それぞれ違う魅力を持つ3人。永瀬さん、伊藤さん、坂東さんもタイプは異なりながらも、撮影で親睦を深め、熱い絆を作り上げた。そんな彼らの初対決は、本作でも入部後の最初のレースとなる1年生ウェルカムレース。どんな展開をみせるのか注目だ。
『弱虫ペダル』は8月14日(金)より全国にて公開。