映画化された『悪の教典』やアニメ化された「新世界より」などで知られる作家、貴志祐介の原作をドラマ化した本作は、“防犯オタク”の主人公が弁護士たちとともに難解な密室事件を解明していく痛快エンターテインメントドラマ。
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冷静沈着で一見近寄りがたく、鍵や錠前などの防犯アイテムの知識はもちろんのこと、物理や化学、建築などに関するあらゆる基礎的理論にも造詣が深く「この世に破れない鍵はない」と自信を持つ主人公・榎本径役には、「嵐」としての音楽活動とともに「魔王」「世界一難しい恋」『忍びの国』などの作品で俳優としても数多く主演を務める大野さん。
榎本に事件解決の依頼をする弁護士の青砥純子役には連続テレビ小説「スカーレット」のヒロインも記憶に新しい戸田さん。
純子の先輩弁護士・芹沢豪には『64-ロクヨン- 前編/後編』や、この春公開の『Fukushima 50』も大きな反響を呼んだ佐藤さん。この3人を中心にストーリーが進む。
「東京総合セキュリティ」に勤める榎本は、純子に頼まれ芹沢と密室事件の現場にやってきた。そこは葬儀会社の社長・大石の遺体が見つかった山荘。警察は山荘が密室だったこと、大石が末期のがんを患っていたことから自殺と断定する。しかし、大石の友人・円山(浜田晃)と司法書士・日下部(堀部圭亮)は疑念を抱き、芹沢に調査を依頼したのだ。
榎本らを山荘に案内した日下部は、遺体を発見した日の状況を説明する…その日、日下部は、大石の甥で葬儀会社の専務・池端(風間杜夫)と山荘に赴くも、部屋のなかに人影が見えたため、窓を破って室内に入ったところ、大石が部屋のドアを背にして体育座りのような姿勢で死んでおり、脚の前には重厚なテーブルが置かれ、そのテーブルはどっしりとしたソファで固定、ドアには天井から床まで白幕が張られ、遺体はそこに座っていたという。
後日、純子が芹沢を連れ榎本を訪ねると「備品倉庫室」と書かれた薄暗い倉庫にいた榎本は、ふたりに山荘を完璧に再現した模型を見せる。一度の入室で全てを記憶したという榎本は大石が自殺かどうか検証すると言い…というのが今回のストーリー。
「鍵のかかった部屋」特別編は5月11日(月)21時~フジテレビ系で放送。