『007 ゴールドフィンガー』(1964)で、ボンドガールのプッシー・ガロアを演じたオナー・ブラックマンが亡くなった。イギリス・サセックスの自宅で、家族に見守られながら息を引き取ったという。享年94。新型コロナウイルスとの関与はなく、自然死だったとのこと。「The Guardian」紙が伝えた。オナーは1947年に女優デビューし、テレビ、映画、舞台で活躍してきた。1962年に出演したイギリスドラマ「The Avengers」(原題)のキャシー・ゲイル役で大ブレイク。同役を演じるために柔道などのマーシャルアーツを学び、それがさらなる脚光を浴びることになった『007 ゴールドフィンガー』のボンドガール役に役立った。ボンドガールを演じたときの年齢は38歳。主演のジェームズ・ボンド役のショーン・コネリーは当時33歳だった。歴代のボンドガールの中でも年長の1人だ。ほかの出演作品は「刑事コロンボ」、『ブリジット・ジョーンズの日記』など。長年、『007』シリーズのプロデューサーを務めているマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリは、「彼女は映画のアイコンでした。ゴールドフィンガーのプッシー・ガロアとして永遠に記憶に刻まれることでしょう。桁外れの才能を持ち愛されたボンド・ファミリーの一員でした。ご家族にお悔やみ申し上げます」と追悼した。