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大人の世界に憧れ、馬飼いである父親の仕事を手伝いたいとねだったがまだ早いと許してもらえず、母親の畑仕事を手伝うことになった少年オルジャス。息子を残して仕事先に向かったオルジャスの父親は、仕事仲間から息子へのお土産にと1匹の捨て猫を譲り受ける。しかし、父親は仕事中にマフィアに殺害され、帰らぬ人となってしまう。
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子猫は“飼い主”から離れる術も知らず、父親の遺体のそばでか弱く泣いていたところを偶然発見され、父の死をまだ知らないオルジャスの元に届けられる。ついにオルジャスは父親が亡くなったことを知り、子猫は父親から息子への“最後の贈り物”となるが、妹たちに子猫のことについて聞かれて「外で拾った」ととっさにうそをついてしまう――。
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カザフ側のエルラン・ヌルムハンベトフ監督によると、子猫を映画に登場させるというアイディアは現場での感覚的なものであったという。その理由について、「猫に限らず馬や色んな動物が出てきて、その中で人間がどう生きていくかを描くのがこの映画のテーマでもありました」という。
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撮影した後の編集で必要ないと感じた時はカットすればいいという軽い気持ちでいたことも明かすが、完成した映画では、父親の死により境遇が一変するオルジャスの心模様をもの言わぬ子猫という存在が見事に代弁する役割を果たすことになった。
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また、ヌルムハンベトフ監督は知られざるカザフスタンの“猫事情”について、「カザフスタンにおける猫というのは、日本とそれほど変わらないと思います。猫が好きな人がいれば犬が好きな人もいるし、Instagramに猫の画像を上げ続けている人も沢山います。私もかつて沢山の猫と暮らしていました」とも教えてくれた。
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やがて、父親を失ったオルジャスと子猫の前に“本当の”父親であるカイラート(森山さん)が現れるが、オルジャスの心境はどのように変わっていくのか注目だ。
『オルジャスの白い馬』は1月18日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。