同じマンションに住む3人の女性と3つの家族、それぞれが抱える“事情”と“欲望”が入り乱れる、大人のためのドラマとなる本作。離婚や、離婚経験者の再婚、血縁関係のない親子や兄弟姉妹がいるステップ・ファミリーをはじめ、核家族、大家族、単親家族、DINKsなど様々な家族のあり方が生まれ、“家族”という言葉の意味が多様化。そんな現代社会の家族像を、オリジナル脚本によりリアルに投影させていく。
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生瀬勝久、冷静で器用な“よき夫”“よき父”の反面…
主人公・百々子(中山美穂)の夫・内田櫂斗役を演じるのは生瀬勝久。飲食業で会社を急成長させてきた敏腕経営者で、百々子と息子の柊司にとっては“よき夫”“よき父”である反面、その女性関係の派手さは社内でもうわさになるほど。冷静かつ器用に家庭と仕事を両立させてきたが、次第に思いもよらぬ百々子の過去を知ることになる。
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生瀬さん自身は櫂斗に、「女性に対する考え方などが独特で共感できる部分が少ない役ですが、敏腕経営者でもあるので『焦ったり・困ったり・喜んだり』などの感情を相手に見透かされるような男にならないように意識して演じています」とコメント、「撮影現場で深川(栄洋)監督から丁寧で具体的な演出をしていただき、さらに人物像を膨らませて作り込んでいっています」と明かす。
長野博、WOWOWドラマ初出演!“イマ妻”大島優子と“モト妻”中山美穂と隣同士
また、百々子と同じマンションに引越してくる流美(大島優子)の夫であり、百々子の元夫でもある鴨居葉介役を演じるのは長野博。実直な介護士として評判もよく、年下の新妻・流美との新婚生活も順調に歩んでいた矢先、思いがけず元妻と同じマンションで暮らすことに。“イマ妻”と“モト妻”が頻繁に顔を合わせる状況に戸惑い、揺れ動く。
「幾つもの家庭の形があり、それぞれに何かを抱えていて、それが日常的にありそうで無さそうな色々な出来事に揉まれる事で色んな感情が生まれ、また違った形の物が見え、人って変わっていくんだなと感じました」と、脚本について語る長野さん。
「引っ越したマンションで、偶然20年前に別れた元妻と再会し、隣人同士となってしまった葉介が色々と起こる出来事にどう向き合って接していくのか。その中で色々な形の優しさみたいなものが垣間見えるように演じられることが出来たら」と意気込みを語る。
上地雄輔、完璧な専業“主夫”ながら木村多江とセックスレスに…
そして、百々子と同じマンションに住む瑞希(木村多江)の夫・富澤一太役を演じるのは上地雄輔。家事全般を完璧にこなす専業“主夫”で、2人の子どもの父。結婚から20年以上経っても瑞希へ変わらず愛情を注ぎ続けるが、瑞希は一太に男性的な魅力を感じなくなり、セックスレス状態。一太は虎視眈々とその“機会”を伺っているが…。
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上地さんは「一人一人のキャラクターの立場や気持ちに共感できるドラマになるのでは」とコメント、演じるのは“完璧”な専業主夫だが、「きちんと彼の欠点や足りない部分も表現したいと思って演じています。瑞希が感じている『物足りなさ』含めて彼のキャラクターを伝えられたら、と思います」と語っている。
この3組の夫婦を演じる俳優陣の共演は、中山さんと生瀬さんが約2年ぶり、木村さんと上地さんは約20年ぶりとなる。また大島さんと長野さんは本作が初共演。さらに、舞台やバラエティ番組などで活躍の場を広げてきた長野さんは、WOWOWドラマに初出演となる。
同じマンションに住む3つの家族の、単なるご近所付き合いではすまされない様相を描きつつ、彼らを通して、新しい“結婚観、夫婦観、家族観”を問いかける。
「連続ドラマW 彼らを見ればわかること」は2020年1月11(土)より毎週土曜22時~WOWOWプライムにてスタート(全8話)※第1話無料放送。