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アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『エル ELLE』など、女優として最高の輝きを放つイザベル・ユペールと、ハリウッド若手スターの中で人気・実績ともにトップを走り続けるクロエ・グレース・モレッツの共演で早くも話題の本作。
映画製作の初期段階にあった2016年当初、もともとは全く違う「The Widow」(=未亡人)というタイトルだったが、最終的にはユペールが演じている未亡人の役名がそのままタイトルとして採用された。
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それほど観る者に強烈な印象を与える、優美でありながら孤独な未亡人グレタについて、ユペールは、「彼女の取る行動はさみしさからくるもの」と分析。バッグをきっかけに孤独を埋めるターゲットとしていくクロエ演じるフランシスについて、「グレタはフランシスの優しさや純真さ、美しさに惹かれる」と説明する。
一方、クロエは、フランシスという役柄をオープンな人物であると評しながらも、「自分の心をさらけ出す子は恰好の餌食にもなる」と分析し、「母親を亡くしたから、そういう存在を探し求めている。グレタがその隙を突く」と、フランシスが持つバックボーンがグレタに付け込まれていくと語る。
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「脚本の初校は設定が違っていて無力な女性として描かれていたのだけど、イザベルの出演が決まってからは、数段興味深く、怖いキャラクターになった」と、“グレタ”という人物の強烈さについても明かした。
また、ユペールは、「物語の第一部におけるグレタは、とてもはかなげで、要求の多い、シャイな人物に見える。繰り返し孤独を訴え、孤独ゆえにあのような行動に出るのかもしれない。でも物語が進行すると、気まぐれで、いろいろな顔を持つことが分かってくる。グレタには決して共感できないでしょう」とも言う。
ちなみに、グレタのラストネームである“Hideg”は、グレタの故郷であるハンガリー語で“冷たい”という意味。果たして、グレタとはどんな人物なのか、2人の言葉から想像をめぐらせてみて。
『グレタ GRETA』は11月8日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。