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イラン系デンマーク人の新鋭アリ・アッバシ監督と、“スウェーデンのスティーヴン・キング”と称され『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者のヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが自身の原作を基に監督と共同で脚本を手掛けた本作。
カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、ベニチオ・デル・トロら審査員を驚愕させ見事グランプリを受賞したほか、スウェーデン・アカデミー賞で最多6部門受賞、本年度アカデミー賞(R)スウェーデン代表作品にも選出され、メイクアップ&ヘアスタイリング賞でノミネート。さらに、ギレルモ・デル・トロ監督は「強い詩。社会に見捨てられた者が人生において愛と怒りの間で選択を迫られる、大人のためのおとぎ話」と絶賛。Rotten Tomatoesでは満足度驚異の97%(8月27日時点)を記録している。
そんな世界が注目する本作から到着したのは、生まれつき醜い容姿に悩まされるティーナの印象的な場面写真。常に孤独や疎外感を感じながらも持ち前の嗅覚を活かして税関職員として働いているティーナは、自宅近くの森の中に裸足で踏み入り、生い茂る樹木が広がる空間に抱かれ、野生の動物たちに話しかけるささやかなひとときだけが唯一自分を解放できる方法。
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場面写真では、ティーナが森の中にある湖に体を沈めながら、落ち着いた表情を見せるカットや、孤独を埋めるために同居する男性と食事をするシーンが収められている。
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また、嗅覚だけを頼りにスマホのメモリーカードに保存された違法データを突き止める場面や、家宅捜索先で不審物を見つけ出す模様も到着。
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そして、勤務中に“奇妙な旅行者”ヴォーレと出会い惹かれていくティーナ。そんな彼と勤務中に急接近する場面や森で佇む後ろ姿も公開された。ティーナの内面やその特殊能力が写し出されたどれも印象的なカットだ。
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本作をいち早く鑑賞した日本のミステリー界をけん引する作家たちは、「こんな映画、観たことない」(乙一)、「誰も知らない北欧の神秘(ミステリー)が、あなたの胸奥を直撃する」(島田荘司)などと絶賛しており、ますます公開に期待が高まる。
『ボーダー 二つの世界』は10月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。