今回天海さん主演で描くSPドラマは、「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」と題し、サザエさん一家の20年後をオリジナルの脚本で描く。
いつも明るく笑い声の絶えなかった磯野家だったが、20年が経ち、家族一同が会する機会を持つことも難しくなっていた。子どもたちは社会の厳しさに直面して悩みを抱えているが、家族に心配をかけまいと弱みを見せない。その様子を見守ることしかできない大人たちもまた、もどかしい思いを抱えていた。お互いを思い合うあまり、すれ違ってしまっている家族の仲を修復しようと奔走するサザエ。そんなとき、町内の盆踊り大会に久々に家族全員で行こうと計画を立てるが…というストーリー。
今回、この20年後のサザエさんを、天海さんが演じることが決定。「国民的な漫画のキャラクターなので、プレッシャーが半端ないです」と心境を明かした天海さんは、「(テレビアニメ『サザエさん』の声優を務める)加藤みどりさんにお目にかかり、サザエさんで演じる上で核になるようなお話を聞かせていただきました。本当にすごく素敵なことを教えていただけたので、そこを中心に大事に演じたいなと思います」と意気込み。
サザエさんといえばあの髪型が印象的だが、「ヘアメイク、監督、スタッフの方とすごく考えました。微妙にサザエさんに見える髪型、なじみの深い髪型ですからあれをどうするか、でもイメージを変えずにちょっと変化があったほうがいいんじゃないかとそこから話し合いを繰り返しました。賛否両論あるかと思いますが、私が考えるサザエさんはこのようになりました。ぜひ楽しんでいただけたらと思います」とそのビジュアルにも注目のようだ。

さらに、西島さんがマスオ、濱田さんがカツオ、松岡さんがワカメ、成田さんがタラオ、市毛さんがフネ、伊武さんが波平と、豪華俳優陣が扮することが決定。

20年後の磯野家の人々は、カツオ(31歳)は商店街の洋食店でシェフをしているが、経営がうまくいかず幾度目かの挫折の危機に直面し、ワカメ(29歳)はアパレル関係のデザイナーをやっているが、なかなか自分のデザインが採用されず悩み、タラオ(23歳)は就職活動中。
また、波平(74歳)はカツオたちとの距離感の取り方がわからず歯がゆい思いを抱え、フネ(70代)はそんな夫と磯野家の人々の姿をあたたかな愛情で見守る。一方、マスオ(48歳)は出世したものの、中間管理職として板挟みの会社員生活を過ごしている…。
「優しさを丁寧に演じたい」と語る西島さんは「初共演の天海さんとも二人三脚でどこか温かい夫婦の形を築けたらと思います」と意気込み、濱田さんは「国民的漫画のキャラクターをやらせていただくことに、とても重く責任を感じています。そして、天海さんをはじめとする、すごく豪華なキャストの方の中に“カツオ”として混ぜていただいたことは一人の役者としてとても光栄に思います」と喜ぶ。
一方、松岡さんは「撮影は順調で、現場で“ワカメさん!”と呼ばれることに慣れてきました」と言い、「パンツですか?衣装合わせで提案してみたのですがやっぱりダメでした(笑)」とコメント。
そして、一番成長が感じられるであろうタラオを演じる成田さんは「皆さんのイメージは3歳のタラちゃんのイメージですから、20年後のタラちゃんを演じることはとてつもない責任を感じています。日本中誰もが知っているタラちゃんを魅力的に演じられたらなぁと思いますし、皆さんの期待を裏切らないように(期待に)応えたいと思います」と語っている。
多くの母親を演じてきた市毛さんは「悩みながらも、現代のお母さん、おばあさんとして普遍的な価値にせまれるようなフネさんでありたいと思います」と言い、伊武さんは「この磯野家の小さな物語をご覧になって、一家だんらんの素晴らしい絆を思い出して下さい。思いやり、いたわり、ゆずり合い、日本人の持っている素晴らしい国民性を思い出して下さい」と呼びかけている。
フジテレビ開局60周年記念 アニメ「サザエさん」放送50周年記念スペシャルドラマ企画「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」は11月24日(日)20時~フジテレビにて放送。
スペシャルアニメ「サザエさん」は11月24日(日)18時30分~フジテレビにて放送。