東京国際映画祭には大きく3つのビジョンがあります。1.Expansive - 映画を観る喜びの共有2.Empowering - 映画人たちの交流の促進3.Enlightening - 映画の未来の開拓3Eという形でEntertainmentであるEIGAを如何にE形で映画祭で展開できるか? いままさにそのための施策を腐心しているところです。かつて大学や専門学校などで映画宣伝の講義をさせてもらったこともあり、個人的には映画の未来を創っていくのは若い人たちだと思っていたので、そういうことを東京国際映画祭でもやれたらいいなと思っていました。そんな中で、東京国際映画祭にある若者向け部門「ユース部門」の中の特別企画で「TIFFティーンズ映画教室」というのが一昨年から行われていたことを知りました。これは中学生向けの映画製作ワークショップで、第一線で活躍している映画監督(今年は『ひかりの歌』の杉田協士監督)を特別講師に迎えて、参加者の中学生たちがそれぞれにチームを組んで脚本作りから撮影や編集まで実際に映画を作っていくというものです。以前に中島哲也監督の『告白』の撮影現場にお邪魔した時に、中学生たちの演技する姿を見て、中学生って面白いなと思っていました。というのも、小学生だとまだ子ども部分が大きくて、高校生になると今度は大人びてきてしまう、中学生はその子ども部分と大人部分が絶妙に混在していて、それゆえに多感でちょっとしたことにも大きく反応するという感じがして、人間として一番柔らかい時期なのかも、と思った次第です。そんな中学生がどんな映画を作るのか? これはもう楽しみで仕方ありません。中学生の応募は今月28日まで受け付けてますので、我こそはという中学生、もしくは我が子どもをという親御さんも奮ってご応募下さい。ここから未来の映画監督が生まれるかもしれません。■第32回東京国際映画祭ユース部門特別企画「TIFFティーンズ映画教室2019」参加者募集https://2019.tiff-jp.net/news/ja/?p=51968