1時間並んで見たのは、コンペでアブデラティフ・ケシシュ監督新作『Mektoub, My Love: Intermezzo』(写真)へ。当初4時間と発表されていたけれど、ギリギリまで編集作業をしていたようで、3時間半の作品になっていた(これが完成版となるかどうかは分からない)。そしてこれが大変な問題作であった!
上述のように、本作はケシシュ監督の前作『Mektoub, My Love: Canto Uno』(17)の続編にあたり、本作の副題の「Intermezzo」は間奏曲の意味。「Mektoub(運命や宿命という意味か)」シリーズは当初から3部作の構想が報じられており、本作がいかにも「間奏曲」的な作りであるため、明確に発表されてはいないけれども3作目もあるのかもしれない。1作目を見直しつつ、恐れを抱きながら3作目を待つことにしよう。
完全に呆然としながら外に出て、同じ劇場に並び直し、21時半から「ミッドナイト・スクリーニング」(の再上映)の韓国映画『The Gangster, The Cop, The Devil』へ。痛快娯楽犯罪映画で、なんといってもマ・ドンソクの魅力には抗い難く、満足。
ということで、明日のブログを書くころには発表されてしまっているコンペの受賞予想を見た作品の中から挙げてみると、まず僕が受賞に値すると考える作品は、ケン・ローチ、ラジュ・リ(『Les Miserables』)、アルモドバル、ポン・ジュノ、ジェシカ・ハウズナー(『Little Joe』)、セリーヌ・シアマ(『Portrait of a Lady on Fire』)。