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本作で主題歌を担当するケシャ(KESHA)は、2009年、デビュー・シングル「TiK ToK」が全米9週連続1位を獲得するも、2014年に訴訟にまで発展したドクター・ルークの性的暴行などの問題により音楽活動の休止を余儀なくされた時期を経て、2017年にリリースした最新アルバム「レインボー」で再び全米アルバム・チャート初登場1位を獲得。第60回グラミー賞で感動的なパフォーマンスも話題を呼んだ。

そんな彼女が本作のために書き下ろしたのが、主題歌「Here Comes The Change」。映画の内容ともリンクする「さあ 変わる時が来る 私たちの時代が来る」と力強く歌いあげる歌詞と、ノーメイクの彼女自身の姿が印象的。劇中の映像とともに歌い上げられる歌詞のひとつひとつが、エモーショナルに胸を打つ仕上がりとなっている。
■ケシャ、最初は「おじけづいてしまった」
ケシャは、オファーをもらった時の心境を「自分はふさわしくないと思ったわ。作曲はとても個人的なプロセスで、大体は自分自身が体験したことからインスピレーションが来る。だから、誰か他の人の人生についての曲で、それもルース・ベイダー・ギンズバーグ判事っていうことで、ちょっとおじけづいてしまったの」と語る。

しかし、映画を観て多くのインスピレーションを受けた彼女は、「誰でも一つの小さい行動を起こすことによって、長く続く変化をもたらすことができるっていう私自身の信念を思い起こした。だから、生涯をかけてたゆむことなく、また速度を緩めることもなく平等のために闘ってきたギンズバーグ判事に敬意を表するために私ができることをやりたいと思ったし、私も声を上げたいと思ったの」と、この主題歌にかける意気込みを明かしている。
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■「自分の信念を声に出すだけでいい」
曲作りには、音楽界のアイコン的存在であるボブ・ディランが公民権運動の時代やベトナム戦争の時代に書いた曲を参考にしたのだそう。「私もディランのように、人が私の歌を聞いたら刺激を受けて、憎しみや対立に対して立ち上がって抗議するような曲を書きたいと思ったの」と曲に込めた想いを語るケシャ。
「私の曲とビデオで思い出して欲しい。自分の信念を声に出すだけでいいの。そうすることで、私たち共通の将来に良い影響を与えることができるのよ」と明かす彼女の言葉通り、「100%負ける」と断言された裁判で、信念を持って声を上げたルース・ギンズバーグは歴史を変える爽快な大逆転劇を引き起こす。観る者の心を揺さぶる彼女の若き日の物語を、劇場で確かめてみて。
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『ビリーブ 未来への大逆転』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。