■意外? 脚本にはコミカルな一面も
余命1年を宣告された平井美雪(中条あやみ)が、ひったくり被害から助けてくれた青年・綿引悠輔(登坂広臣)に「100万円を支払うことと引き換えに、1か月限定の恋人になってほしい」と持ちかける。美雪には両親が出会ったフィンランドでオーロラを見ること、そして人生で初めての恋をするという二つの夢があった…。本編の約半分が、フィンランドで撮影された。
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『いま、会いにゆきます』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の岡田惠和が手がけた脚本について、橋本監督は「切ないイメージが強い楽曲なので、前半の明るくコミカルな部分と(楽曲を)どうつなげるか、そこのバランスが難しかった」とふり返り、「中条さん演じる美雪が一生懸命に恋する健気な姿は、恋を経験した人ならば、共感してもらえるはず。ただ暗く描いてしまうと、(登場人物と)お客さんとの距離も離れてしまいますし」と語った。
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■「登坂くんの提案がうれしかった」と橋本監督
「台本があって、監督がいるわけですが、演じるのは血の通った役者さん…、この作品でいえば、登坂くんと中条さんなので、お二人がどう感じ、どう演じたいかを反映させないと面白くない。『あぁ、この瞬間にこんな目つきするんだ』とか」と橋本監督。
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主演の登坂さんについては「頭がいいし、優しく、それに嫉妬したくなるほどいい声。それに『悠輔は、こういう語尾は使わないと思う』といった提案もしてくれた。実際、そうしてみるとその通りで…。登坂くんの提案がうれしかった」。スケジュールの関係で、撮影はラストシーンから始まったといい「それでも、ちゃんと成立するのはすごい。役者として力あるんだなと思った」と絶賛していた。

『雪の華』は2月1日(金)より全国にて公開。