■ストーリー
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には不思議な能力があった。「ねぇ、今から晴れるよ」。少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――。
■新海監督最新作は生き方を“選択”する物語
『ほしのこえ』、『雲のむこう、約束の場所』、『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』、『言の葉の庭』、そして『君の名は。』――。叙情的な男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉で紡ぎ出す新海ワールドは、国内外問わず多くの人に愛されている。

そして、社会現象となった『君の名は。』から3年。昨年2月より企画開発が始動したという待望の最新作は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を“選択”する物語。東京にやってきた家出少年の帆高と不思議な力を持つ少女・陽菜。ふたりの恋の物語は、美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージとして描かれる。

■キャスト決定
離島から家出し、東京にやってきた高校生・森嶋帆高役には、「兄に愛されすぎて困ってます」「先に生まれただけの僕」、舞台「弱虫ペダル」では主人公・小野田坂道役に抜擢、来年『セブンティーンモータース』の公開が控える醍醐虎汰朗。
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また帆高が出会うことになる、小学生の弟と2人だけで暮らし、“祈る”ことで空を晴れに出来る不思議な力を持つ少女・天野陽菜役には、「東京ヴァンパイアホテル」で女優デビューし、『心が叫びたがってるんだ。』「獣になれない私たち」に出演、「3年A組-今からみなさんは、人質です-」『Last Letter』への出演も決定している森七菜が抜擢された。
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なお、キャラクターデザインは『君の名は。』ほか『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』などの人気作を手掛ける田中将賀。作画監督は田村篤、美術監督は滝口比呂志が手掛ける。
『天気の子』は2019年7月19日(金)より全国東宝系にて公開。