育休中に読んだ映画関連の本で面白いものがあったのでご紹介。最近は「蜜蜂と遠雷」「ラダックの星」「極北へ」「それでも世界はサッカーとともに回り続ける」などを読んで、いずれもとても面白かったのですが、中でも映画関連で面白かったのは、(「蜜蜂と遠雷」も映画化されるので映画関連かもしれませんが、これはあまりに衝撃的でした)片桐はいりさんの「もぎりよ今夜も有難う」発売は2014年なんでちょっと前の本だったようですが、恥ずかしながら存在を知りませんでした。たまたま近くの本屋の映画コーナーにあったのを見つけたのですがこれがとても面白かったです。以前に片桐さんの「グアテマラの弟」というエッセー集を読んでいてこれがまたすこぶる面白かったので、今回の本を見つけたときは「お!」という感じで、即行でレジに向かいました。片桐はいりさんはもちろん女優として有名な方なんですが実は映画館のもぎりをしていたというのは業界では有名な話でそんな片桐さんの自称出身地である映画館での体験談などをまとめたのがこの「もぎりよ今夜も有難う」です。様々なエピソードに溢れていてるのですが、どのエピソードも秀逸で、笑えたり、感動したり、そして何より映画(館)への愛に溢れていてあぁこの人は本当に映画を愛しているんだなぁと思えて例え片桐さんのレベルまで至っておらずとも少しでも同じ映画好きなら楽しんでもらえるかと。各エピソードのタイトルも色んな映画をもじっていてこれもまた面白いです。冬の夜長に是非。