■ストーリー
人類滅亡後にひとり生き残った、デル(ピーター・ディンクレイジ)。彼は誰もいない世界でひとり、死体を弔い、空き家を整理して回る毎日を送っていた。何もないこの世界が気に入っていたデルは地球が“普通”だったときから、ひとりが好きだった。しかしある日、そんなデルのもとに風変わりな少女・グレース(エル・ファニング)が現れる。孤独な世界に突然飛び込んできたグレースに動揺しながらも、やがてデルは心を開いていく。
■2018年(第34回)サンダンス映画祭で審査員賞を受賞した注目作
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本作は、終末世界で出会う「孤独を愛する男」と「孤独を嫌う女」を描いたSFファンタジー。エミー賞作品賞も受賞したドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の監督でもあるリード・モラーノがメガホンを取った。
「孤独を愛する男」デルを演じるのはドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズでエミー賞にも輝いたピーター・ディンクレイジ。第90回アカデミー賞でも話題となった『スリー・ビルボード』にも出演し、強い印象を残した。本作では、ディンクレイジは主演のほかにも、プロデューサーも務めた。
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デルの前に突然現れる謎の少女・グレースは、エル・ファニングが演じる。アパレルブランド「ミュウミュウ(MIU MIU)」の広告塔を務めるなど、若手女優の中でも1、2を争うほどの人気を誇る。今年12月には主演作『メアリーの総て』の公開が控えている。デル役のディンクレイジは、彼女の起用について「役柄と同じで、彼女は太陽の光のような存在」とコメント。

なお、本作にはポール・ジアマッティ、シャルロット・ゲンズブールのキャストも出演している。
今回公開されたポスタービジュアルからも、一風変わった、いままでにない終末世界の雰囲気がうかがえる。モラーノ監督は「これまで描かれてきた世紀末もののどれとも異なっている点を楽しんで欲しい」と語っている。
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『孤独なふりした世界で』は2019年1月よりHTC渋谷&シネ・リーブル梅田「未体験ゾーンの映画たち2019」にて公開。