10月期の「ドラマ25」枠では、毎回ゲスト出演する役者たちが自ら実写化したいマンガを選び、いままで培った独自の役作りで、マンガのキャラクターと一体化するまでを追った挑戦の記録を映すドキュメンタリードラマを放送。
今回発表されたのは、新井浩文と山本浩司、神野三鈴、塚本晋也、でんでん、中川大志が実写化したいマンガだ。
■新井浩文&山本浩司「行け!稲中卓球部」
新井浩文と山本浩司が選んだのは、1993年~1996年まで「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて連載された古谷実によるギャク漫画「行け!稲中卓球部」。

オレたちゃ稲中卓球部、熱血卓球少年竹田率いる稲豊中学卓球部。前野は変態で、井沢は「あしたのジョー」オタク。ハーフの田辺はワキガだし、田中は大人しいがムッツリだ。そして稲中イチのモテモテ男である副部長・木之下。そんなキミョーで ダメダメで愛すべき彼らの青春グラフィティー。今回新井さんが前野役、山本さんが井沢役に挑戦する。
新井浩文コメント
映像化不可能と言われた伝説のギャグ漫画の実写化! 天才山本浩司をご堪能あれ!

山本浩司コメント
新井くんから漫画「行け!稲中卓球部」の実写化の協力依頼が来るなんて…しかも井沢役。若い頃夢見ていた事が、突然現実となって目の前に現れた。私はもうオッサンではあったけれど、その話には光の速さで飛びついてしまった。撮影はもう本当に楽しくて幸せな時間だった。こんな機会を与えてくれた新井浩文に一言言いたい。ありがとう!

■神野三鈴「火の鳥」
1954年に連載開始。天才・手塚治虫が遺した不滅のライフワーク「火の鳥」。古代からはるか未来まで、地球や宇宙を舞台に、永遠の命とはなにか、不死の<火の鳥>を軸に、人間の愛と生と死を壮大なスケールで描く。

なお、神野三鈴はムーピー役を務める。
神野三鈴コメント

「火の鳥」…私にとって深淵な命の、宇宙の壮大な世界観の 扉を開いてくれたこの作品の影響は計り知れません。 永遠に繰り返される宇宙の営みの中でなんと人間の小さなこと。 いつの時代も変わらない欲と業と愛… でもその存在を愛おしく 儚く 力強く感じさせてくれました。一番実写化で見たくない作品! ですが物語のなかでひっそりと人間に寄り添った生物をやらせていただきました。役者の自分と繋がりを感じながら…どうかお叱りにならないでご覧になってくださいますように。
■塚本晋也「やなぎ屋主人」
映画監督で俳優の塚本晋也は、つげ義春の「やなぎ屋主人」。ヌードスタジオの階下で掛かっていたレコード「網走番外地」の歌を聴き、衝動的に海が見たくなり房総半島への列車に乗る、主人公の青年役を演じる。

塚本晋也コメント

松江監督の以前作られたドキュメンタリードラマがとても面白くて、同じ枠でやりたいとお話いただいたのと、自分の映画にも出演していただいた蒼井優さんがチャレンジングな事をするというので断る理由はなし! と思いました。つげ義春さんの漫画が大好きで、最初に読んだのは高校生の時だったんですけど、ほんとにもう熱に浮かされるような感じで没入して読みました。今回もその世界にずぼーっと埋没していたくてこの作品を選ばせていただきました。
■でんでん「おそ松くん」
大人気アニメ「おそ松さん」の原作となった、赤塚不二夫による「おそ松くん」(1962年連載開始)。おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、そしてトド松の六つ子をでんでんが演じる。

でんでんコメント

僕が初めて自分の小遣いで買ったマンガが、少年サンデー「おそ松くん」でした。まさかあの赤塚不二夫先生の名作「おそ松くん」を自分が演じるとは夢にも思いませんでした。感謝、感謝です。
■中川大志「ARMS」
話題作に続々と出演する人気若手俳優・中川大志は、1997年~2002年に連載された皆川亮二の「ARMS」で、高校生の高槻涼に挑戦。

普通の高校生活を送っていた高槻涼だが、転校生・新宮隼 人と出会った瞬間から運命の歯車が動き出す。涼の右腕と隼人の左腕に隠されている“ARMS”という名の武器の意味とは…。
中川大志コメント

僕は、皆川亮二先生の「ARMS」という作品で高槻涼という役に挑戦させていただきます。高槻涼は、自分の意志とは裏腹に暴れ出す右腕と共に敵と戦っていくというキャラクターです。今回はアクションにも挑戦しまして、とあ る偉大な師匠にいろんなヒントを頂いて役作りをしました。皆さんぜひ、楽しみにしていただければと思います。
ドラマ25「このマンガがすごい!」は10月5日より毎週金曜日深夜0時52分~テレビ東京、テレビ大阪ほかにて放送。