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本作は、ポリオに感染し全身マヒとなった英国人ロビン・カヴェンディッシュとその妻ダイアナの激動の半生を、その息子である『ブリジット・ジョーンズの日記』や『エリザベス』の製作者ジョナサン・カヴェンディッシュ自ら映画化した作品だ。
「余命数か月」を宣告され、一度は絶望へと突き落とされるロビン(アンドリュー・ガーフィールド)。しかし、無償の愛を注ぐ妻ダイアナや友人たちに支えられ、少しずつ笑顔を取り戻し、“人生という名の冒険”に繰り出していく。
今回到着したのは、ロビンが外の世界へ飛び出していくきっかけとなる、ユニークな“発明”の瞬間を捉えた本編映像だ。
リスクを冒してでも“生きる”ことを選択し、医師の反対を押し切り病院を出て自宅介護に挑むことにしたロビンとダイアナ。
ある日、息子のジョナサンの何気ないひとり遊びをベッドから見ていたロビンは、その後の自分を激的に変えていく、画期的なアイディアを思いつく。
そして、友人で機械工学教授のテディ・ホール(ヒュー・ボネヴィル)を呼び、元手のかからない資材を集めて作ってもらったのは、なんと人工呼吸器付きの車椅子“カヴェンディッシュ・チェア”だった。
愛犬を膝に意気揚々と外に現れたロビンは、その乗り心地に「文句なしだ」と言い、仲間たちに囲まれながら久しぶりの外の世界を満喫。
ロビンのアイディアを形にしたテディも、「なぜ誰も作らなかったのか。君は医者じゃないから思いついたんだ」と驚きを隠せない。
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ロビンはこの後、車椅子を乗せられる自動車の改造に取り組み、さらに行動範囲を広げ、ついには家族で車ごと飛行機に乗り込んでスペインに旅へ。
発症以来、ベッドの上だけで過ごしてきたロビンにとって、このアイディア実現はとても大きな一歩。作品が持つ朗らかなテンションが伝わる、素敵なシーンとなっている。
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本作で念願の長編映画監督デビューを果たしたアンディ・サーキス監督は、「ロビンとダイアナが先駆者であったということに僕は心を動かされた」と言い、「生存の確率がほぼゼロに近かった時代に病院から出る決意をし、人生を作り出し、自分が生き残れるようにテクノロジーを発明し、いつの時にもいつ死んでもおかしくない状況の中で生き続けることを選択したって言うこと自体がすごいことだよ!」とコメントしている。
『ブレス しあわせの呼吸』は9月7日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。