『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』に続いて宮崎監督とジブリが送り出した本作。公開当時すでに郷愁を誘った昭和30年代の風景、主人公のサツキとメイの2人の姉妹と父の家族愛、劇中に登場する不思議な“いきもの”であるトトロやネコバス、マックロクロスケたちのキャラクター性などの要素が相まって、キャラクター商品も多数発売されるなど、現在に至るまで非常に高い人気を誇り、スタジオジブリを代表する1作である。
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小学6年生の女の子・サツキは入院中のおかあさんに空気のキレイな土地で静養してもらうため、妹のメイ、おとうさんと一緒に東京の田舎に引っ越してくる。引っ越し先の家は大きなクスノキの近くに建っているおんぼろ屋敷で、到着早々メイは家に隠れていた小さくて真っ黒なオバケ“マックロクロスケ”を発見。近所のおばあちゃんからその“いきもの”が“ススワタリ”という名前だと教えてもらった2人は、ちょっと不思議でステキな出会いにドキドキする。
新生活が始まったある日、庭で遊んでいたメイの前に2匹の奇妙ないきものが現れる。2匹を追いかけてクスノキの根元に転がり落ちたメイは、そこで巨大ないきもの“トトロ”と出会う。話を聞いたサツキは自分もトトロに会いに行こうとするがメイが通ったはずの根元の穴はなくなっていて…というストーリー。
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サツキに日高のり子、メイに坂本千夏、おとうさんには公開当時のキャッチコピーも手がけた糸井重里、おかあさんには『風の谷のナウシカ』のナウシカ役でおなじみ島本須美といった声優陣の声の演技、そして風の香りすら感じさせる草木の動き、時間の経過を丁寧に表現した美術、生き生きとしたキャラクターの表情など、宮崎監督をはじめジブリが誇るスタッフ陣が描き出すハイクオリティな映像も必見。
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作詞を宮崎駿が、作編曲を数々のジブリ作品のほかドラマ「この世界の片隅に」などの久石譲が手がけた主題歌も忘れられない。
公開から30年を経ていまだ色褪せぬ不朽の名作が今夜再び「金ロー」に帰ってくる。
『となりのトトロ』は8月17日(金)21時~日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」でオンエア。
次週8月24日(金)は『猫の恩返し』をオンエア。