■あらすじ
2人の子どもを持つ播磨薫子と会社を経営する夫・和昌。すでに別居状態の夫婦は、娘の小学校受験が終わったら、離婚することになっていた。そんなある日、2人のもとに悲報が届く。娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明になったというのだ。医師からは「脳死」という宣告が下され、回復の見込みはないという。脳死を受け入れ臓器提供を希望するか、心臓死をただ待つのか…究極の選択を迫られた2人は、話し合いの末に臓器提供を決断する。
ところが別れの瞬間、娘の手が一瞬動いたのを見た薫子は、娘が死んでいるという現実を受け入れられず、一転して臓器提供を拒否。そんな娘と妻のためにと、和昌は自らが経営する会社の最先端技術を使い、前例のない延命治療を決意する。その甲斐あってか、娘はただ眠っているかのように美しく、肌つやも良くなり、体も徐々に成長してゆく。しかし、その決断はやがて薫子の狂気を呼び覚ましてゆく。そんな妻の姿を目の当たりにした和昌は、果たして自分の選択が正しかったのか、本当に娘は生きているのか、深く苦悩していく。それは果たして愛なのか、それともただの欲望なのか。過酷な運命を背負うことになった2人の先には、衝撃の結末が待ち受けていた――。
この度公開された特報は、昏睡状態の娘を前に「この子は…生きています!」と懇願するように叫ぶ母・薫子(篠原さん)の姿から始まる。極限の状況下で医師(田中哲司)は、脳死状態の娘を生かすのか、そのまま死を受け入れるのか究極の選択を迫る。この状況で夫・和昌(西島さん)は、最先端技術を使った前例のない延命措置を使って、娘が再び目を覚ます可能性にかける。しかし、奇跡を信じた夫婦の決断は、やがて家族(田中泯、松坂慶子)だけでなく、技術研究者(坂口さん)とその恋人(川栄さん)さえも巻き込んでいく。
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『人魚の眠る家』は11月16日(金)より全国にて公開。