ザック・エフロンといえば、大ブレイクのきっかけとなったディズニーチャンネルの「ハイスクール・ミュージカル」の印象が強いが、あれから12年が経ち、ザックもいまや30歳。『グレイテスト・ショーマン』では、ヒュー・ジャックマン演じるバーナムとともにサーカスを盛り上げていく相棒フィリップに扮し、ゼンデイヤ演じるサーカス団員のアンに身分の違いを越えて心惹かれ、葛藤しながらもアプローチをする繊細な心のひだを見事に表現。10代の頃から比べて相当な演技力を身に着けたのが分かる。
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そんなザックだが、久しぶりのミュージカル出演をふり返り「最初は、自分がまだ必要なスキルを持っているかどうか心配だったけど、でもそれはほんの一瞬だけだったね。本当にワクワクしたよ」と語る。「なぜなら僕は、いつどうやってミュージカルに戻れるだろうか、40歳でブロードウェイの舞台をやったりするんだろうかとずっと思っていたんだ。でも実際いつになるのか分からなかった。将来的にはミュージカルをやるだろうとは思ってたけど、でもどうすればいいのかが分からなかったんだよね」と、ミュージカルへの漠然とした思いを持っていたそうで、「それが、ヒュー・ジャックマンやゼンがいて、曲もストーリーもこんなに素晴らしくて、これだけの規模のものになるとは夢にも思わなかったよ」と、突然降ってわいた幸運に驚きつつ、楽しみながら演じたことを語っている。
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そして、アラサーイケメン俳優としてハリウッドで活躍中といえば、ザックの一つ上で、アカデミー賞脚本賞を受賞した『君の名前で僕を呼んで』で、ティモシー・シャラメとW主演を務めたことが記憶に新しいアーミー・ハマーも忘れてはならない。『ソーシャル・ネットワーク』で評論家たちから絶賛され、以降も『J・エドガー』『ローン・レンジャー』などに出演し、着実に演技力を磨いてきた実力派俳優のアーミー。『君の名前で僕を呼んで』では、17歳の少年と情熱的なひと夏の恋をする青年を体当たりで挑んでいる。
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さらに、カラム・ターナーも 注目を集めるアラサー俳優のひとり。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で主人公の兄テセウス役に抜擢されているカラムは、英国出身の28歳。『(500)日のサマー』で知られるマーク・ウェブ監督の最新作、『さよなら、僕のマンハッタン』では主演も務めており奇妙な隣人と父の愛人との出会いにより、新しい自分へと脱皮していく青年をみずみずしくも熱演している。
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アラサーはちょうどヤングセレブから脱却し、若さもありながら経験値もほどよく積んだ、まさに働き盛りの年。これからますます、ハリウッドを牽引していくであろう彼らから目が離せない。
『グレイテスト・ショーマン』は5月23日(水)発売。