日本でもおなじみのうさぎのキャラクター、ミッフィーが実写映画化されることになった。Variety誌によると、中国の製作会社Beijin WD Picturesとイタリアの製作会社Orisa Pruduzioneが「ミッフィー」シリーズの著作権を持つメルシス社と合意に至り、中国の観客をターゲットに実写とCGで映画化するという。これまでアニメーションとしてTV番組や2013年に長編映画『劇場版ミッフィー どうぶつえんで宝さがし』が作られたが、実写化は初めてだ。昨年惜しくもこの世を去ったオランダの絵本作家、ディック・ブルーナが1955年に発表した「ミッフィー」シリーズ120冊以上に及び、世界中で8500万部以上を売り上げている。日本でも60年代から現在に至るまで、家族3世代にわたってファンという根強い人気を誇るが、近年は中国でも大人気。加えて、最近の映画興行成績ではファミリー・エンターテインメントがトレンドになりつつある。ジャッキー・チェン主演の『スキップ・トレース』などを手がけてきたWDピクチャーズのクン・ガオCEOは「ミッフィーのようなファンタスティックなキャラクターが、子どもたちやその親たち、ティーンや若いカップルなど多くの観客の心をつかむと信じています」と語っている。メルシス社は「国際的なヴィジュアル・アーティストたちのチームとともに来月、ミッフィーの3Dデザインに取りかかる予定です」と発表、実写とCGを組み合わせた製作は2020年前半に開始を予定している。