『Solo A Star Wars Story』 (米/ロン・ハワード) 『Sink or Swim』(仏/ジル・ルルーシュ) 『The House That Jack Built』(デンマーク/ラース・フォン・トリアー) 『The Man Who Killed Don Quixote』(英/テリー・ギリアム)
『Solo A Star Wars Story』 (米/ロン・ハワード) 『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』という邦題で日本では6月29日から公開ですね。5月25日の全米公開に先駆けて、カンヌでワールド・プレミアということになります。もちろんとても見たいけど、カンヌで見たら怒られそう。個人的には東京で見るまで我慢だろうなあ。
『Sink or Swim』(仏/ジル・ルルーシュ) コメディーからギャングものまで幅広い芸風を誇る役者のジル・ルルーシュが、初めて単独で監督を手掛ける作品です。内容は、いささか腹のたるんだおじさん達がシンクロナイズド・スイミングに取り組む、おっさんコメディー!
『10 Years in Thailand』(タイ/監督後述) 『The State Against Mandela And The Others』(仏/ニコラ・シャンポー&ジル・ポルト) 『Another Day of Life』(スペイン/ラウル・デ・ラ・フエンテ&ダミアン・ネナウ) 『The Great Mystical Circus』(ブラジル/カルロス・ディエゲス) 『La Traversee』(仏/ロマン・グーピル) 『To The Four Winds(Libre)』(仏/ミシェル・トエスカ) 『Dead Souls』(中/ワン・ビン) 『Pope Francis: A Man of His Word』(独/ヴィム・ヴェンダース)
『10 Years in Thailand』(タイ) 本作は「10年後のタイ」をテーマに、5名のタイの監督が短編を手掛けるオムニバス作品です。香港で作られた『十年』、そして日本でも是枝監督を含む複数監督が企画参加を発表している『十年』が進行中ですが、『10 Years in Thailand』はそのタイ版ということになります。
『The State Against Mandela And The Others』(仏/ニコラ・シャンポー&ジル・ポルト) ネルソン・マンデラが生きていれば、今年が100歳になる年でした。反アパルトヘイト運動に関連した63年と64年の裁判でマンデラの名前は有名になりましたが、マンデラと行動をともにして共に死刑を宣告された8名の同志の存在はあまり知られていません。このドキュメンタリーは、新たに発見された資料を用いて彼らの姿に光を当てていくものです。
『Another Day of Life』(スペイン/ラウル・デ・ラ・フエンテ&ダミアン・ネナウ) ポーランド出身で世界的に著名なジャーナリストであったリシャルト・カプシチンスキが、アンゴラ内戦の体験を著したノンフィクションが「Another Day of Life」(1976年発刊)であり、その内容をアニメーション映画化したのが今作『Another Day of Life』であるようです。
『The Great Mystical Circus』(ブラジル/カルロス・ディエゲス) フランスのヌーヴェル・ヴァーグのブラジル版とも呼ばれる「シネマ・ノーヴォ」という一派が50~60年代に存在し、ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスやグラウベル・ローシャの名前が世界的に知られていますが、カルロス・ディエゲスも一派の若い監督として位置づけられた重要な存在です。長年に渡って精力的に製作を続け、御年78歳になるブラジル映画界の重鎮であります。
17本目の長編作品となる新作『The Great Mystical Circus』は、1910年から1世紀に渡ってサーカス団を運営し続けているオーストリアの一家を描くロードムービー作品とのこと。ディエゲス監督はブラジルという国や国民性をテーマに追求し続けている作家という印象がありましたが、近作に触れる機会がなかったので、現在の監督の関心がどのようなところにあるのかを知るためにも新作が見られるのはとても嬉しいです。ヴァンサン・カッセルやカトリーヌ・ムシェなどフランス人俳優がキャストされています。
『To The Four Winds(Libre)』(仏/ミシェル・トエスカ) 今作もフランス人監督によるドキュメンタリー作品。舞台はフランスとイタリアの国境近くのラ・ロヤという村で、オリーヴ農家を営むセドリックという男性の行動を映画は追います。セドリックはイタリアを通ってフランスに入った難民と遭遇しますが、ほかの村人と相談の上で難民を受け入れる決断をし、彼らの世話をして亡命申請を手伝います。しかし不法移民を匿うことは違法であり、国と対峙することになってしまう。かくしてセドリックと個人的な友人であるミシェル・トエスカ監督は3年間にわたって彼の活動を追い、その戦いの日々をカメラに収めてきた、というのが本作の内容です。
『Pope Francis: A Man of His Word』(独/ヴィム・ヴェンダース) ヴィム・ヴェンダース監督新作は、第266代ローマ教皇フランシスコの活動を追ったドキュメンタリー。2013年に初の南米出身者としてローマ教皇となり、初めて「アッシジの聖フランシスコ」から名を選んだ教皇として知られ、その「アッシジの聖フランシスコ」は最も敬愛されるカトリックの聖人のひとりであり、貧者の身を案じ、地上の総ての生命や生物を至上の存在として愛したとされています。