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■『虹色デイズ』の現場レポート
チャラくて女好きなモテ男・まっつん(松永智也/中川大志)は、一見テキトーだけど、実は友達想い。杏奈(小早川杏奈/吉川愛)に片想いするなっちゃん(羽柴夏樹/佐野玲於)を応援しているうちに、杏奈の親友・まり(筒井まり/恒松祐里)に惹かれていく。積極的にアプローチするも、男嫌いのまりからは冷たく突き放されるばかり。
まっつんのスマホのアドレスにはもの凄い数の女の子の連絡先が登録されていることからも、彼はモテること、チャラ男子であることが伝わってくるが、そんなまっつんの気になる女の子がまりだ。
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この日は、まっつんとまりの会話を中心に撮影していく。休み時間にベランダでまりの姿を見つけたまっつんは「…筒井さんは、俺と一緒に(文化祭を)回るってどう?」と誘うが、まりの気持ちは杏奈へ向けられたままで、まっつんに心を開こうとはしない。
それでも「自信あるんだ俺、おまえのことなら」「……」「ずっといる。俺は、おまえのそばになら」「…そういうの、簡単に言わない方がいいよ」というように、真剣なまっつんと、彼の言葉をそう簡単には信じられないまりの、かみ合わない会話がこのシーンの面白さだ。
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また、チャラそうに見えていたまっつんの本気な感じが見え隠れする、ドキッとさせられるシーンでもある。飯塚監督は「スクリーンの真ん中にあるのはいつも芝居だと思っているんです。一回の奇跡ではなく、何テイクも芝居を繰り返せることが俳優部の仕事」だと言い、このシーンでも中川さんと恒松さんにそれを求めた。
2ページにわたる芝居(会話)を2人は約2時間、何度も繰り返した。また、その後に続くシーンでは、悪ふざけで走り回っていた男子生徒がまりに激突、彼女は頭を強打して倒れてしまう。そして、まっつんがまりをお姫様だっこして保健室へ走るシーンを撮影。どんなふうにぶつかって、どんなふうに倒れて、どんなふうに抱きかかえるのか、一連の動きを何度も確認しながら、このシーンは本番一発でOKだったという。
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『虹色デイズ』は、2018年7月6日(金)より全国にて公開。