本作は、世界中に愛された「宇宙家族ロビンソン」を壮大なスケールで新たに映像化。舞台は、宇宙への入植が現実のものとなった30年後の未来。宇宙での新しい生活を求めて旅立つロビンソン一家は、新天地を求めて旅立つ途中、宇宙船が突然軌道から外れる事故が発生、一家は目的地からはるか遠く離れた見知らぬ危険な宇宙で“迷子”となってしまう。
■エンジニアの母親を中心に自立した女性たち描く
本映像にも登場するショーランナーのザック・エストリンは、「オリジナルの価値観やキャタクターの人間関係は保ちつつ、現代的な設定の中でストーリーを展開させていこうと考えた」と明かす。その言葉を裏付けるように、女性の活躍目覚しい時代を反映したかのような女性たちの活躍が印象的だ。
ロビンソン一家の母親で、類稀な知性を備えた航空宇宙エンジニアであるモーリーン(モリー・パーカー)は、家族のために一家で宇宙に移住しようと決断した人物。とはいえ、エストリンは「才能と強い意志がある。でもスーパーヒーローじゃない」とあくまで現実世界の女性であると語る。
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モーリーンだけでなく、脚本を担当したバーク・シャープレスは「ジュディとペニーのキャラクターについては、強く自立した女性キャラクターを描き出すチャンスだと思った」と、訓練を受けた医師でもある長女ジュディ(テイラー・ラッセル)と頭の回転がとても速い次女ペニー(ミナ・サンドウォール)についても語った。
■ミステリアスな“クセ者”キャラ、ドクター・スミスも女性に
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さらに一家の運命を左右することになるミステリアスなドクター・スミスは、到着した映像の本編シーン「1つ知っておいて、自分で何でもできる」というセリフに象徴されるように、自立した女性であり、「宇宙家族ロビンソン」では米俳優のジョナサン・ハリスが演じたキャラクターだ(映画版『ロスト・イン・スペース』ではゲイリー・オールドマン)。
脚本のシャープレスは、「ジョナサン・ハリスの演技はとても印象的だ。それに対して今回は異なる方向性を取ることで、古典的なキャラクターに新たなひねりを加えることができた」と自信のほどを明かす。新たな魅力が加わったスミスを演じたのは、かつて“インディペンデント映画の女王”と呼ばれたクセ者女優、パーカー・ポージー。「己の力で生き抜く人物を演じられるのは素晴らしいわ」と、この野心あふれる女性キャラクターを演じられることを喜ぶ。
宇宙で迷子になってしまった一家が、母モーリーンの「来たからには戻れるわ」という力強い言葉通り、無事に地球へと生きて帰ることができるのか? そして、女性たちが宇宙でどのように力強く活躍するのか、注目だ。
「ロスト・イン・スペース」はNetflixにて全世界配信中。