日本の刑事事件における裁判有罪率(起訴された際に裁判で有罪になる確率)は「99.9%」。本作では残り「0.1%」の可能性を諦めず、事実を追い求めていく弁護士たちの姿を描いたリーガル・エンターテインメント。
松本さんと香川照之のコンビはそのままに、新ヒロインに木村文乃を迎え、松本さん演じる深山らと対立する裁判官役で笑福亭鶴瓶も参加。日曜劇場では6年ぶり2回目となる異例の「SEASON II」が1月からオンエアされてきた。
※以下、ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
最終回では、8年前に妻を殺害後、放火した罪で死刑判決を受けた死刑囚の息子からの再審請求がテーマ。演じる死刑囚の息子・亮平(「Hey! Say! JUMP」中島裕翔)の父の無実を信じる想いに、自らを重ねた深山(松本さん)と舞子(木村さん)は事件を再検証するが、再審請求を審理する裁判長に川上(鶴瓶さん)が就任。川上は建前では公平に審議するためと言いながら深山らに無理難題を押しつける。
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深山たちは事件当日の野球の試合の映像や、事件現場のアパートの住人の証言、火災現場の再現実験などから“真犯人”と“新証拠”を見つけ出し再審は受理。再審で被告は無罪を勝ち取るが、それにより川上は事務総長に昇格する。無罪は正義感や信念に基づくものではなく権力を手に入れるためだったのか…というストーリーが展開した。
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本シリーズといえばハッシュタグが登場するほど“小ネタ”がファンを沸かせてきた。今回は最終回、しかも2時間スペシャルとあって数もこだわりも相当なもの。事件の鍵となる火災現場にあった雑誌がドラマ「重版出来!」に登場するマンガ誌「週刊バイブス」だったことに「週刊バイブスは重版出来!!!!」「表紙の絵も同じさすが99.9」などの反応が寄せられたほか、犯人が放火に使ったガソリンを購入したとされるスタンドの売り上げ表に「牧野進」の名前を発見した視聴者からは「つくしの弟が買いに来てるw」「牧野進。毎回細部までこだわってて、本当素晴らしいと思う」などの声も。
もちろんセリフにも「親父にも投げられたことなかったのに」(ガンダム)や「私、引退しないので」(ドクターX)など新旧様々なネタが溢れ、「小ネタ多すぎて面白い」「小ネタが速すぎて、確認できない」などのツイートが多数SNS上に駆け巡っていた。なかには「小ネタ回収するだけでも、2度見じゃ足りませぬ」といった人まで。
そのほか、松本さんや香川さんの“ダジャレ”“アドリブ”にも注目が集まった。特に会議室から深山が出ていく際よろける場面では「いまのは素かな」「深山先生だいじょぶ?アドリブ?」「今のはワザと?!どっち?!」など、どこまでが決められた芝居でどこからがアドリブなのかわからないその演技に“ツッコミ”が殺到。
さらに深山と佐田が“ダジャレ合戦”を繰り広げる場面では、途中から“素”の表情をキャストが見せ始め、これには「大笑いしてる後ろで笑い堪えてるみんなが良いね(笑)」「笑うの堪えてますよみなさん」など、こちらもたくさんの反応が寄せられた。
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またラストには前作でヒロイン役を演じた榮倉奈々も特別出演。「最終話で榮倉奈々もどってくるとわww映画化ありえるな」と、続編どころか“映画化”を要望するファンまで現れていた。