19時から「フォーラム部門」でチリの作品『The Wolf House』へ。驚きのストップモーションアニメ。少女が小屋にかくまった豚を狼から守るダーク・ファンタジーで、これまた瞬きをする間も惜しいくらい、映像に目が釘付けになる。流動的に姿を変え続けるストップモーションアニメの技術は驚愕的で、これを作るのに一体どれだけ時間がかかったのだろうと想像するだけで気が遠くなる。興奮と刺激に満ちた現代アート作品だ。
それでも、映画祭会場でかつての同僚に会えて、30分ほどビールを飲みながら互いに近況報告が出来たのでよかった。ベルリン初参加の彼女は、このブログを読んで『Shut Up and Play the Piano』(Day2参照)を見ることにしたところ、ものすごく面白くて目下ベルリンのベスト1だという。それを聞いて僕もとても嬉しくなる。このブログがほんのささやかでも誰かの役に立っているしたら、やっぱり嬉しい。睡眠時間を削る甲斐があった…。
本日6本目は、22時からのコンペで、ルーマニアの『Touch Me Not』という作品。男性との物理的接触に抵抗がある中年女性が、様々な体験やセラピーを通じて自分の肉体と向き合おうとする物語。