■いろいろな挑戦で稲垣吾郎を調理!
2月18日にクランクインし、2日目の撮影後に開かれた取材会。園子温監督は開口一番「快調に撮影は進んでいます。ものすごくいい感じで、よいバイブレーションでやっています」と晴れやかな表情で語ると、稲垣さんも「園監督は『ゴロウ・デラックス』に出演していただいたとき、いろいろな話をさせていただき『ぜひ、いつか映画に出演させてください』と言っていたので、実現してうれしいのですが、まさか園監督の世界観に自分がいるなんて…」と満面の笑みを浮かべつつも、まだ実感が沸いていない様子だ。

また、稲垣さんは劇中、「ゴロー」という役名で登場するが「たまに園監督が『ゴローちゃん』と僕の名前を呼んでくれることがあるのですが、それがすごくうれしい」とはにかむと「素敵な共演者とご一緒できたので、いい作品にしたいです」と意気込みを語る。そんな稲垣さんに、園監督は「従来のゴローちゃんのイメージを尊重しつつ、きわどいシャワーシーンを入れるなど、いろいろな挑戦をしています」と期待をあおる。
■浅野忠信&満島真之介の強烈なビジュアル!
不気味なマスクをした極悪人・マッドドッグを演じる浅野さんは「見ての通り面白い役なので、むちゃくちゃやるだけです」と不敵な笑みを浮かべると、大胆に髪を刈り上げた個性的なファッションで登場した満島さんも「映画界に新たな歴史を刻むような作品に参加できて感激です」と感無量な表情を浮かべる。

さらに満島さんは「これまでもお世話になっている園監督、そして稲垣さん、浅野さんたちとご一緒するのだから、気合いが入らないわけがない。僕は新しいことをすることが大好きで、メッチャワクワクしていたらこんなになっちゃいました。これはカツラじゃないです」と大胆なヘアスタイルを披露すると、園監督は「(髪型が奇抜過ぎてほかの役のオファーがないので)1年間キャリアを棒に振ったな」と若者のやる気を微笑ましく眺めていた。

フジコ役の馬場さんはセクシーな衣装で登場すると「“フジコ”という名前から想像するイメージがあると思いますが、素敵な先輩方、そして園監督とご一緒するのだから、思い切りやりたいです」と気合い十分。

■太田組には絶対負けない(笑)
ストーリーやキャラクター、衣装ともに奇抜で、どんな映像が完成するのか想像できないが、園監督は、前回の現場取材で、本作オムニバスの一編『光へ、航る』のメガホンをとる爆笑問題の太田光監督が「園子温だけには絶対負けない!」と発言していたのを受け「太田監督は僕に挑戦状を叩きつけていましたが、こちらも絶対に負けてられないですよ」とリップサービス。

報道陣から稲垣さんにも「香取慎吾さんや草なぎ剛さんへの対抗意識はありますか?」という質問が飛ぶと、稲垣さんは「『絶対負けられないです』と言った方が、見出し的にはいいのでしょうが、僕はそういうタイプじゃないですからね」と柔和な表情で語るも「でも、僕は園組なので、太田組の草なぎくんには負けられないですね」と発言し、会場を盛り上げていた。

最後に稲垣さんは「『新しい地図』にとって初めての作品。そこに賛同してくれる方々は本当にありがたいです」としみじみと語ると「メモリアル的な素晴らしい作品にしたいです」と力強く語っていた。