島本理生による禁断の純愛小説を映画化。大学2年生の泉にかかってきた1本の電話は、高校時代の演劇部顧問で、学校に馴染めなかった自分を救った恩師の葉山貴司からだった。数年ぶりの再会をきっかけに、泉は葉山への恋心を募らせるが、葉山には離婚が成立していない妻がいた…。
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松本さんは「いままでと違う表現の仕方を勉強させていただいた。今後も何かを表現するとき、『こういうやり方があるんだな』と(視野を)広げてもらい、本当に感謝したいです」と感無量の面持ち。ついに映画の封切りを迎えて、「苦い濃密なラブストーリーがたくさんの人に届き、たくさんの人の心に残ればうれしいです。愛される作品になることを願っています」とアピールした。
舞台挨拶には葉山役の松本さんをはじめ、ヒロインの泉を演じる有村架純、共演する坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、行定勲監督が出席した。朝ドラ「ひよっこ」も大好評だった有村さんは、「私はいままで正統派の役柄が多く、こういう色の女性を演じるのは初めてでしたが、まずは選んでいただいたことがうれしかった」と回想。「23歳という年齢で、この作品を残せたことを光栄ですし、(本作が)大切なものになるんじゃないかと思います」と松本さん同様、作品への思いを強くしていた。
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壇上では映画の重要なモチーフである雨水が入った樽で“鏡割り”が行われ、松本さんは「(雨水は)初めてですね。それは…、めでたいですか? まあ、雨が重要な映画ですからね。昨日の雨かな?」と苦笑いを浮かべていた。
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『ナラタージュ』は全国にて公開中。