といったことは見終わった後に色々と考えるとして、まずは本作の映像美に浸って頂きたい。この一言に尽きます。ジョージアという国は、年間の製作本数こそ多くはありませんが、毎年映画祭を賑わす作品を送り出してきます。ここ数年でもアカデミー賞ノミネートの『みかんの丘(Tangerines)』(13)や、カルロヴィヴァリ映画祭受賞の『とうもろこしの国(Corn Island)』(14)、あるいは(TIFFで紹介できなかったと悔やんでいる)『The House of Others』(16)などがすぐに挙げられます。