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1960年代、アメリカ・NASAラングレー研究所では、優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが計算手として重要な任務を担っていた。人種差別、そして女性差別の両方と闘いながら、宇宙を夢見て、歴史を塗り替える仕事を日々こなしていく彼女たち。とはいえ、そんな彼女たちも妻であり、母であり、現代女性と何ら変わらない働きウーマン! どんなときも、お洒落をする心は忘れてない! 彼女たちが着こなすのは、昨今の日本でも人気を博す、レトロでガーリー、色鮮やかな60’sファッション。強くひたむきに生きる彼女たちの美しさを、いっそう引き立ててくれる。そこで、教会のガーデンで食事会を楽しむシーンを中心に、三者三様のおしゃれが際立つポイントをご紹介。
■主人公のキャサリン(タラジ・P・ヘンソン) 宇宙飛行士も一目置く天才!
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休日の教会では、ピンクのニットベレー帽をかぶり、淡いピンク色の花柄のワンピースに花の飾りのついたホワイトのカーディガン、花のピアスという全体的に甘めで、優しい女性らしさあふれるスタイルのキャサリン。一方で、仕事中はグリーンやボルドーなどハッキリとした色のワンピースを着用。Yシャツにネクタイ姿の白人男性陣の中で、ハイセンスなキャサリンの存在感が際立つ。
■メアリー(ジャネール・モネイ) エンジニアを目指す!
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ホワイトのトーク帽を被り、淡い水色でウエストが絞られたタイトめなトップスにフレアスカートというセットアップのメアリー。首元の長めのリボンも特徴的。陽気でオープンな性格のメアリーは、抜群のスタイルがより引き立つ、メリハリがつく着こなしが多い。ヘアターバンをつけていることも多く、視線を上に向かせ、さらなるスタイルアップ効果を生んでいる。
■ドロシー(オクタヴィア・スペンサー) 頼れるキレ者上司!
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パープルのワンピースに、重ね付けネックレスでコーディネートのドロシー。胸元にコサージュを付ける(イヤリングとおそろい)など、小物使いが上手い。先を見据える目があり、リーダー的役割をこなす彼女に相応しい、落ち着いた印象を与えるものばかり。
本作の衣装デザイナーであるレネー・カルファスは、これまで『ベガスの恋に勝つルール』(’08)、『ANNIE/アニー』(’14)など、イメージカラーの印象的な作品を手掛けてきたことでも知られる。本作では60年代初期のアメリカ南部のファッションに焦点を当て、彼女たちのイメージを膨らませていったようで、「いろいろと組み合わせたの。手作りの衣装一式にしたり、ヴィンテージものを見つけたりして。まず、あの時代の洋服のカタログを大量に見ていくことから始めたわ。あの当時の『シアーズ』と『ワーズ』のカタログを数冊に、ほかのものも手に入れた。とても参考になったわ」と、こだわりながら作り込んでいったことを明かしている。
どんなに理不尽な環境でも、ヒールを鳴らし、ハイセンスなファッションに身を包んでたくましく働く彼女たちの姿は、きっと現代の女性たちにも大きな勇気を与えてくれるはずだ。
『ドリーム』は9月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。