『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、12月には『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』の日本公開が控える人気女優ジェシカ・チャステイン。彼女が怪演を披露し、第74回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされた『Miss Sloane』(原題)が、『女神の見えざる手』との邦題で日本公開されることが決定した。天才的な戦略でロビー活動(私的政治活動)を仕掛けるエリザベス・スローン。真っ赤なルージュをひき、一流ブランドとハイヒールに身を包み、大手ロビー会社で花形ロビイストとして辣腕をふるう彼女が、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。アイデアと大胆な決断力で難しいと思われた仕事に挑み、勝利の兆しが見えてきた矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈し、重ねて予想外の事件が事態を悪化させていく。勝利の女神は誰に、どんなふうに微笑むのだろうか…?オスカー7部門受賞の『恋におちたシェイクスピア』や、大ヒットした『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』のジョン・マッデン監督がメガホンをとり、ジェシカが主人公のエリザベス・スローンを怪演した本作。オリンピック誘致や、トランプの当選…といった重大な政治の決断に影響を与え、世論も左右するプロの集団「ロビイスト」。いったい彼らは、どんな戦略を巡らせて、その見えざる手で権力をも操作し、人々の心を動かしていくのか? 「銃規制法案」という生々しいトピックを題材に、ロビイストの知られざる実態に迫る、問題作にして話題作が誕生した。主演を務めたジェシカは、“仕事人”としての矜持と人間くささの両面を見事に体現、観る者の目をクギづけにする演技で、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。共演者には、『キングスマン』のマーク・ストロング、Netflix「ザ・クラウン」の名優ジョン・リスゴーなどが脇を固め、物語にいっそう重厚なリアリティをもたらしている。ロビー活動の攻防には巧妙な罠も仕掛けられており、一瞬先も読めないハイレベルのサスペンスが展開。逆転に次ぐ逆転劇の末にもたらされる結末は、予想外に清々しく、エモーショナル。エリザベス・スローンの決意と運命に、心を揺さぶられるはずだ。『女神の見えざる手』は10月20日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。
「Time’s Up!」女性のパワーを見せつける傑作映画6選!『女は二度決断する』ほか 2018.2.27 Tue 19:00 2018年1月1日に始まった「Time’s Up!」は、性暴力やセクハラに…