「ジョン・ウィックの世界を作るうえで、アクションだけでなくロケーションに関しても、いままで見たことのないものを作らなければならないと意識した。キアヌとプロダクションデザイナーと話し合って、それに見合ったスポットをニューヨークで見つけた。たとえば、ワールド・トレード・センター駅での撮影は映画史上初だったんだ。そこでジョン・ウィックと彼のライバル、カシアンとの対決シーンを撮っている」。そうやってニューヨークにジョン・ウィックの世界を構築していった。そのなかには非現実的な世界──世界中で活躍する殺し屋をサポートする機関“コンチネンタル”もあり、キアヌが「特にシュールな世界だった」とふり返るのは、コンチネンタルに常駐するソムリエとのシーンだ。
「ソムリエが出てきてワインをテイスティングするのかと思ったら…彼は“ウェポン”ソムリエで、兵器のテイスティングなんだ。すごくイカれたシーンではあるけれど、とてもジョン・ウィックらしいシーンのひとつだね」。慣れた手つきでテイスティングするキアヌ・リーブスの武器の扱いは、もちろん絵になる。
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ローマは、ジョン・ウィックのいる殺し屋の世界、その歴史を感じさせる場所として選ばれた。カラカラ古代浴場、ボルゲーゼ公園にある国立美術館、ナヴォーナ広場、スペイン広場にあるグランド・プラザ・ホテル…などで銃撃戦やチェイスが繰り広げられる。たった1人で世界中の殺し屋を相手にするジョン・ウィック、演じるキアヌの身体能力、格闘術に見とれ、手に汗握りっぱなしの約2時間となるだろう。
キアヌを再びスターダムへと返り咲かせたこのシリーズ、すでに3作目も始動しているという。
「チャドのビジョンを満足させるために、これまで以上にもっとトレーニングが必要になるだろうね(笑)。でも、それは僕にとって素晴らしい贈り物でもあるんだ」と意気込むキアヌに監督は「希望とおりジョン・ウィックのスキルをもっとレベルアップさせるよ(笑)。新しい挑戦として、モーターサイクルをつかったカンフーアクションなんてどうかな」「OK! 舗装されていない道路でバイクを練習しておくよ(笑)。あと、馬もいいかもしれないね」と3作目のアクションについて盛り上がる。この2人の今後にますます期待!
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