『In the Fade』はアキン監督にとって、脚本賞を受賞した『そして、私たちは愛に帰る』に続き10年ぶり、2作目のコンペ部門出品作。現地時間5月26日夜の公式上映は大盛況となり、審査員のジェシカ・チャステイン、パク・チャヌクほか、『グランドフィナーレ』のパオロ・ソレンティーノ監督、『光』の河瀬直美監督など、錚々たる面子が集まり、熱気いっぱいの会場となった。
上映ではエンドクレジットが始まるや、拍手が鳴り止まず、10分間におよぶスタンディングオベーションが贈られた。アキン監督は、満面の笑みで熱狂する観客に応え、ダイアンもあまりの大歓声に感激し、涙を浮かべていた。すでに各誌では、「ダイアン・クルーガー史上最高! エモーショナルで観るものの記憶に刻み込まれる演技は、本年度の女優賞にふさわしい!」「手に汗握る展開! そして力強い!」(The Hollywood Reporter)など、絶賛の声が相次いでいるダイアン。