長年、ハリウッドの美しい女優たちは女性たちの“整形”に多大なインスピレーションを与えてきた。しかし、ドナルド・トランプ氏が米大統領になってから、整形市場で人気を集めるのは女優ではなく、娘のイヴァンカさんだという。「The Plastic Surgery Clinic」の医療部長を務めるフランク・リスタ医師は、このトレンドの変化に理解を示す。「彼女はとても美しいし、クラシックな容貌でもありますからね」。少し前までは「キム・カーダシアンの唇にして!」と頼むクライアントばかりだったのに、「何をするにしても、ああいう風にはしないで」と現在ではキム風の容貌の人気はダダ下がり。ただし、20代の女性には、キムの妹カイリーの唇がいまだに人気があるそうだ。ニューヨークの整形外科医シャロン・ギース氏は「最近の30代から40代半ばの女性は、イヴァンカさんのように柔らかく、クラシックなスタイルを求める傾向にあります」と語る。この年代の女性は、年齢に合った美しさを求めるようになっていて、まさに35歳らしい美しさを醸し出しているイヴァンカさんは、彼女たちの憧れの存在として人気を得ている。ガブリエル・チウ医師のもとには「イヴァンカさんの顔そのものにしてほしい」とリクエストする顧客も多いようだが、イヴァンカさんの特徴であるふっくらした頬に憧れてボトックスや皮膚充填剤を入れ過ぎてしまうと「猫のような顔つきになってしまう」と注意を呼び掛けている。