まさかの離婚申請が伝えられたアンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピット夫妻。このほど、アンジェリーナが脚本と監督を務め、ブラッドとW主演した『白い帽子の女』から、奇しくも“実生活の夫”ブラッドとの共演をふり返るアンジェリーナのインタビュー映像第2弾がシネマカフェに到着した。舞台は、南フランスの浜辺にあるリゾート・ホテル。夫・ローランド(ブラッド)は村の小さなカフェに入り浸り、妻・ヴァネッサ(アンジェリーナ)はほとんどの時間をホテルの部屋でひとり過ごしていた。ある日、隣の部屋に若い新婚カップル(メルヴィル・プポー&メラニー・ロラン)がやってくる。ヴァネッサは、自分たちとは対照的な輝かしい2人を嫉妬と好奇のまなざしで見つめるが…。『Mr.&Mrs.スミス』で共演して交際をスタートさせ、2014年に結婚した2人が、その直後、ハネムーンで訪れたマルタ島で撮影した本作。アンジェリーナは、ひとりの女性として抱える想いをさらけ出し、自らオリジナルストーリーを書き上げた。届いた映像の中では、共演したブラッドについてアンジェリーナは、「ブラッドは、なんていうか…立派だったと思うわ。彼はローランドという役にある種の高潔さを加えた。彼にしかできないことよ。私は彼の努力してきたことや闘ってきたことを見てきている。最高の夫と最高の父親になろうとしていることも。それは映画を見ていても感じ取れると思う。物事がうまく行かなくても諦めずに挑戦し続けるのがブラッドよ。それは演じる役にも表れているわ」と語る。とはいえ、現実でも夫婦であった2人が、“心がすれ違った夫婦”を演じることは大変だった様子で、「実はハネムーンのとき映画を撮影したの。最低のアイデアかもしれない、と思ったときもあった。製作中にとても気まずくなったの。本当につらかったわ。悲しかったの。お互いを攻撃し合うようなシーンで、撮影中は距離ができていたけれど、距離を縮めたくなかったわ。その感情のままでいないといけなかった」と言う。「だから相手に歩み寄ることはできなかった。私に怒りを感じ続けてほしかったの。本当はそう思ってほしくなかった。でも、その気持ちでいることが大事だった。それも分かっていたのよ。“妻”としての私は――怒りを取り除いてあげたかった。でも“監督”としての自分がそれを止めたの」と、監督としての葛藤を明かす。顔を合わせれば口論になったり、ブラッドを足げにしたりする緊迫したシーンもある一方、本作には人間味あふれるユーモアの描写もある。「1秒前に殺意が沸いた相手でも次の瞬間には大好きになっていたりする。人間はおかしい行動をとる。本当に人間って変な生き物だと思う。愛やユーモアがなければ、痛みも喪失もない。大切なことだから映画の中でそれを表したわ。もしそれが少しでも――理解できるのであれば、何が大事なのかが分かる。失ってはいけないものがね」と、アンジェリーナは語る。2人の夫婦共演はこれで見納めとなってしまうのだろうか…。本作の夫婦が見つけた“答え”が、いっそう心に沁みいることになりそうだ。『白い帽子の女』は9月24日(土)よりシネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国にて順次公開。
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