ジェフ・ジョンズと共に2011年に「The New 52!」と呼ばれるDCユニバースの再編を行う新しいシリーズを開始したジムは、DCコミックスのスーパーヒーローチームである「ジャスティス・リーグ」のはじまりを描き、その際にキャラクターのコスチュームの刷新を行ったことでも知られている。映画『マン・オブ・スティール』においても、これまでのスーパーマンのイメージとは異なるコスチュームが話題を集めたが、ジムはコスチュームのリデザイン過程における“スクイント・テスト”(※squint 目を凝らして見るの意)について語る。「どんなコスチュームでも、デザインするときにガイドとなる指針として、僕はスクイント・テストのようなことをやるんだ。キャラクターのことをじっと目を凝らして見てみるんだよ。もちろん、もっとも重要な要素はキープしたい。それは一貫している。それはキャラクターたちの由来であり、歴史であり、コスチュームに反映されているからね。スーパーマンのようなキャラクターには、赤いケープがあって、ブルーのコスチュームじゃないといけない。でも、ほかの要素はもう少し重要じゃなかったりするんだ。例えば赤いパンツとかね。僕らが赤いパンツをやめたのには理由があったんだ。なぜなら、赤いパンツは1930年代後半の時代のことを示しているからだよ。サーカスのショーの強い男が、パンツをはいていたんだ。彼らは、彼らの胸の半分をカバーした布地と動物の皮のレザーのパンツをはいていて、それは当時をとても強く反映している。だから僕らは、赤いパンツは失ってもいい古いビジュアル要素だと感じたんだ。キャラクターの外見をアップデートするプロセスにおいて、そういった決断を下さないといけないことはたくさんあるんだ」。 《シネマカフェ編集部》