会場の奥に歩みを進めると、まずは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の展示が広がる。スーパーマン、バットマン、そしてワンダーウーマンのコスチュームはもちろん、幼少期のブルース・ウェインや、エイミー・アダムス演じるヒロインのロイス・レイン、ローレンス・フィッシュバーン演じるペリー・ホワイト、そしてジェシー・アイゼンバーグ演じるレックス・ルーサーといった登場人物たちの衣装が展示されている。さらには、劇中で登場するロビンのものと思しきスーツや(ジョーカーによるものと思われる“HAHAHA JOKE’S on YOU BATMAN”の文字も確認できる)、スーパーマンの弱点であるクリプトナイト、バットマンが使用するガジェットの数々もずらりと展示コーナーに並ぶ。また、バットマンが使用するコンピュータなどを再現したバットケイブのコーナーもあり、映画の中を生きるキャラクターたちの世界が、いかにリアリティと奥行きのあるものとして生み出されているのかを間近で目撃することができる。
続いて訪れたのは、同じくワーナー・ブラザーズ・スタジオにて開催中の、歴代バットマン・ムービーに登場した“バットモービル”を一挙展示した「THE PICTURE CAR VAULT」。“バートモービル”とは、バットマンとして活動するブルース・ウェインが劇中で乗回す改造車だが、1989年公開のティム・バートン版『バットマン』からはじまり、クリストファー・ノーランによる『ダークナイト』トリロジー、そしてザック・スナイダーが手掛ける『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に至るまで、数々のバットマン・ムービーで独自のデザインが施され、観るものに鮮烈なイメージを残してきた。それらが同じ空間に展示されているのも驚きだが、それぞれの監督の個性を見比べることができるのもとても興味深い。
ワーナー・ブラザーズ・スタジオでは、ガイドに導かれながらスタジオ全体を回ることができる「Studio Tour」が実施されており、ハリウッド屈指のスタジオをプロのナビゲーターの解説と共に見学することができる。価格は62ドル。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』の世界、そして「DCエクステンデット・ユニバース」の今後に大いに期待しているファンは、ぜひハリウッドまで足を運んでみてはいかがだろうか。